過去のメールメッセージ 2003.4〜2003.12
2003/12/28
白旗を持って通学する子どもたち

最近のガザと支援活動(CCP現地駐在スタッフより)

 ガザでは、クリスマスの日に市内の密集地がミサイル攻撃を受けました。そのひどさについては、先月来日したジェリー・シャワさんが語っていましたが、ガザで車に乗っている人はみな、いつ自分が巻き添えにされるか分からないために、つねにひどいストレスにさらされているそうです。今週はまた、ラファやハンユニスで、イスラエル軍の侵攻によって9人以上が殺され、同時に非常に多くの家屋が破壊されています。
 先月、パレスチナ子どものキャンペーンでは、家を失ったラファの子どもたちを支援するために通学カバンを配布しました。
 そのとき、インタビューした子どもたちの声です。
 
●白旗を持って通学する子どもたち

▽ハディール・シャアト 10歳 
 先月まで入植地の近くにある家に住んでいました。夜中にイスラエル軍が家にやってきて、全員家から出るように命令されました。家は爆破されました。何も持ち出せませんでした。今は家族8人でおばの家に身を寄せています。新しい通学カバンがもらえてうれしいです。前よりも学校が遠くなって、通うのが大変です。

▽シュクリーヤ・シャアト 10歳 
 家は農家ですが、先月のイスラエル軍の侵攻で、畑がめちゃめちゃにされました。家族は14人です。よく、通学路に戦車が止まっているので、白旗を持って通学しています。好きな科目はアラビア語です。たくさん勉強して、将来は医者になりたいです。少しでもパレスチナの独立に貢献したいから。

▽ジハーン・アブスネーネ 14歳 
 エジプトに続くトンネルを探すという理由で、家が破壊されました。両親はひどいショックを受けています。難民キャンプの中の学校に通っていますが、今朝は校門の前に戦車が止まっていて、誰も学校に入れませんでした。通学路に戦車がいることもあります。学校はエジプトとの国境に近く、昼間でも銃撃戦が起こります。英語とアラビア語が好きです。パレスチナのために世界に働きかけたいです。日本のことも知りたいです。

●爆撃音を気にしないで眠るほかない

 ラファの家に泊めてもらいました。家には4歳の男の子と女の子がいます。子どもと同じ部屋に寝るので、10時前には、子どもたちに「私たちは寝なきゃいけないから、あなたももう寝なさい」、「寝る前には、ちゃんとコーランを唱えるの」と言われてしまいました。お祈りの言葉を知らないというと「こう言うの。後について言うのよ。ビスミッラーヒ・・・」と教えてくれました。

 午前2時過ぎ、ヘリコプターの飛ぶ音で目が覚めました。続いてヘリコプターから地上に向けて撃っている音が聞こえてきます。しかし、「撃っている方向は私のいる所へ向いていない」と分かったので、そのまま寝てしまいました。子どもたちも眠ったままでした。
 翌朝「夕べはヘリコプターの音や銃声が聞こえたでしょ。眠れた?」と聞かれました。「西岸でも時々聞いているから、大丈夫」と答えると、「そうよね。毎日のことだから、もう自分のところに来ないとわかれば、気にしてなんかいられないのよね」。地元のニュースによれば、夜11時頃からラファに戦車が侵攻し、一晩中銃撃戦が続いていたそうです。「気にしない」では済まされない状況ですが、「気にしていたら生きていけない」のです。
 パレスチナでしばらく生活し、こういう状態に慣れてしまっている自分自身(日本人)に気がつくと、何だか悲しくなります。
(スース―・現地調整員)
2003/12/26
クリスマスを奪われたキリスト生誕の町
 パレスチナの「分離壁」は、キリスト生誕の町ベツレヘムから、クリスマスの祝福を奪っています。

■クリスマスの歓声のないカゴの中のベツレヘム
 (12月25日、ハーレツ・インターネット版より抜粋)
 占領軍に取り囲まれたベツレヘムにクリスマスの雰囲気はない。「分離壁の建設で町は休業状態だ。ミレニアムで新築されたホテルが満杯になった2000年は毎日5万人が訪れたが、昨夜はベツレヘムで過ごした巡礼者は1200人だけだった。本来は1月18日のアルメニアの祝日にかけて毎日1万5000人を見込んでいた」とベツレヘ ム市長のナセル氏は語る。
 イスラエル軍は5ヶ月前に撤退したが、軍事封鎖によって、ベツレヘムの14万人と周辺の村々の住人が監禁状態にある。分離壁が建設され、孤立と貧困から抜け出す希望も持てず、住民はごく僅かの勇敢な巡礼者を除いたすべてのものから置き去りにされている。
 聖誕教会の外にある高い木の電球以外、クリスマスらしいものはない。ショウウインドウには誰にも見られないクリスマスの木彫品が寂しく並ぶ。「観光客もいないし、3年前から仕事はないよ」と土産店の前で腕組みをして立つミケルは言う。ミサにやって来た小さな団体がいくつか、見向きもせず、教会の中へ駆け込んだ。
  キリスト教徒のパレスチナ人や外国人が参拝しやすくなるよう、封鎖を緩和していると政府は言うが、昨日、記者や役人御用達のベツレヘムホテルが半分埋まったのがちょっとしたクリスマスの奇跡だった。
  司教に率いられ、鼓笛隊も入る伝統的なプレ・ミサ行進を見るために、1万人がメンジャー(かいば桶)スクエアに集まった。だがそのほとんどは、この町に初めて来てお金を落としていくご機嫌な外国の巡礼者ではなく、非番のパレスチナ警官や私服警官、たくさんのジャーナリスト、そして無一文の地元住民だとわかった。
 客に飢えた店々は「Stop the Wall」「ベツレヘムをゲットーにするな」そして「聖地は壁ではなく橋を必要としている」という抗議の旗で覆われている。そのすぐ横にはアラファトの巨大な肖像画がかけられている。50人ほどのパレスチナ人が、昨年5月にイスラエル軍が聖誕教会を包囲した際、追放された人の家族による座り込みの抗議に加わった。
 (以上、大河内訳)
  原文 http://www.haaretz.com/hasen/spages/375690.html
 今年の5月、エルサレムから一人でタクシーを乗り継いでベツレヘムを訪ねたとき、料金をめぐり運転手とトラブルになりました。10年以上前から何度も行き来している中で初めての経験でした。観光地ということもあるのでしょうが、彼らも荒んでしまったと暗い気持ちになりました。ところがその後、運転手とみやげ物を売りつけようと一緒に乗り込んできた男が、聖誕教会のある丘の上の町まで追いかけてきて、この運転手は英語がわからなかったとか、言い訳をしながらも謝って差額を返して去っていきました。
 それが彼らの誇り高さからなのか、何かに怯えているからなのかはわかりませんが、観光客がいなくなった上に、ものの5分も行けば終点というような囲い込みで、ろくに稼ぐこともできない彼らの窮状を感じた出来事でした。

 壁に限らず、イスラエルによる分断のあの手この手は、パレスチナの人々をどんどん追い詰めていきます。しかも安い労働力として、あるいはそれ以外の意図も含めてパレスチナ人を壁の建設に動員するという発表もあります。

 先日、イスラエルのシャロン首相の声明に関するメールをさせていただきましたが、シェア(国際保健協力市民の会)の本田徹さんが、それに先駆けて出されたグシュ・シャロムの重鎮、ウリ・アヴネリ氏のメッセージを翻訳してくれました。いつもながらシャロンの政策を鋭く批判し、その意図するところを解明している名文ですが、あまりにも文学的過ぎて私には手におえないものでした。寿光院のサイトにUPしました。ぜひお読み下さい。▼
http://oa145309.awmi2.jp/sharonbaloon.html

 また、2、3日前のハーレツで、イスラエルの精鋭部隊の予備役兵ら13人が、パレスチナ人の人権侵害を行なう占領地区での兵役拒否の声明を出しました。これには当局もかなり動揺しているようで、厳罰に処すといきり立っています。また、確か兵役拒否宣言した高校生を投獄するとかいうことも同じ記事で最初見たのですが、いつの間にか消えていました。


2003/12/19
「イスラエルが入植地撤退」の嘘
 昨日、イスラエルのシャロン首相が、一部入植地の撤退を含む独自案を発表したとのロイター電が報道されました。▼
◇イスラエル、数カ月以内に入植地一部撤退など実行へ(ロイター)

 12月18日、イスラエルのシャロン首相は、同国が数カ月以内に、分離フェンス建設の加速やユダヤ人入植地からの撤退などを含む独自案を実行に移す方針を示す(2003年 ロイター/ReutersTV)

[ヘルズリヤ(イスラエル) 18日 ロイター]
 イスラエルのシャロン首相は18日、同国が数カ月以内に、分離フェンス建設の加速やユダヤ人入植地からの撤退などを含む独自案を実行に移す方針を示した。
 同首相は、パレスチナ側が米国主導の中東和平案(ロードマップ)に規定された通り「テロ組織を掃討」し、3年に及ぶイスラエルとの衝突の終息に一層の取り組みを見せない限り、安全上の理由で、独自案に基づいて分離フェンス建設やユダヤ人入植地一部撤退のほか、軍部隊の再配備も辞さない構えを示した。
 イスラエルの司法相は、パレスチナ側が動きを見せなければ、3カ月以内に同案の実行に着手する可能性を示した。
 パレスチナ側は、イスラエルの独自案は和平実現にはつながらないとして、無条件の交渉再開を米国と共に呼びかけている。
 これに対してシャロン首相は「われわれは直接交渉に関心を持っているが、イスラエル社会を人質としてパレスチナ側の手にゆだねるつもりはない。パレスチナ側が動き始めるまで無期限に待つことはしない」と述べた。

▲これを見ると、現地の状況がよくわからない人(大部分のイスラエル人も含まれます)は、イスラエルは合意事項を遵守し、今後起こる暴力はすべてパレスチナ側の責任であるという、いつものデタラメを信じてしまいかねません。
 シャロンが撤退を言う"無許可入植地(unlicensed outposts)"とは、イスラエル政府の関与無しに入植者が勝手に作ったと言われるごく一部の部分で、持て余しているイスラエル軍がもとから手放したいところであり、その“無許可”という言葉が、あたかも他の入植地が“合法”であるかのような錯覚を覚えさせます。
 相変わらずのレトリックに対し、イスラエルの平和団体「グシュ・シャロム」は声明を即座に出しています。

 この「分離壁」を正当化する「独自案」は、「テロとの戦い」という世界中の人を不安に陥れながら邪魔者を叩き潰していく論理に乗っかって、パレスチナ人から土地を取り上げるためのものです。テロリストと名指しすることで、相手は交渉の対象ではないことをアピールします。ハマスが自爆テロの停止を約束したときなど、これまでも、和平交渉が行なわれているときに実際に仕掛けたのはほとんどがイスラエル側です。
 イラクの核査察でも分かるとおり、何が何でも軍隊を使ってぶっ潰しに掛かりたい側の常套手段です。そしてそれが生み出す悲劇は、平和を望む普通の人たちをテロリストに変えていくのです。
(このことを実感するゲームをグシュ・シャロムのサイトから見つけました。http://www.newsgaming.com/games/index12.htm ちょっと悪趣味と感じるかもしれませんが、パレスチナだけでなく、爆撃されている人々を感じてもらえるのではと思います。)

 以下、グシュ・シャロムの声明です。パレスチナ人がどのように土地を取り上げられ、閉じ込められているか。またイスラエル(シャロン)が何をしようとしているか、地図
http://www.palestinemonitor.org/maps/bantustans_new.htm
http://www.gush-shalom.org/thewall/index.html
等を参照しながら考えていただけたらと思います。

■グシュ・シャロム プレスリリース (テルアビブ 12月18日)

 シャロンの演説:
 嘘の固まりと少しのホンネ−戦争と併合のためのレシピ


 今日行なわれたアリエル・シャロンの演説は、少しのホンネと全くの嘘による、でたらめを植えつけるための傑作だと、直後にグシュ・シャロムは表明した。軍隊の警備が重荷になった、離れて孤立したごく一部の入植地を手放すと言いつつ、この磨きこまれたレトリックは、西岸の半分以上を併合する意図を隠している。

 
あからさまな嘘の例

1.シャロン:ロードマップはパレスチナ人にテロリズムの放棄を要求しており、それがなされた後にのみ、イスラエルはその義務を果たすことになっている。

  実際:ロードマップは、パレスチナ側の実施と同時もしくは独立してイスラエルがまず義務の遂行を始めるべきと要求している。

2.シャロン:ロードマップは、イスラエルに“無許可入植地”を撤去するよう要求している。
  実際:ロードマップはイスラエルに対し、2001年以降につくられたすべての入植地の撤去を要求している。

3.シャロン:ロードマップは、すでに出来上がった入植地内への建設は認めている。
  実際:ロードマップは、入植地におけるいかなる建設行為も認めていない。すでに出来上がった入植地とは、数万もの新しい家がそこに建てられることができるように前もって計画されたものだ。

4.シャロン:最近の我々は、パレスチナ人が格段に生活しやすくなるようにしてきた。
  実際:パレスチナ人の生活は以前から耐えられるものではなかったにもかかわらず、最近はさらに悪くなっている。ほとんどのチェックポイントは残り、往来の自由はなく、すべてが最悪で、“分離壁”は、何十万人ものパレスチナ人を、学校や病院や大学や墓地に至るまで、生活を成り立たせるための場所から切り離している。

5.シャロン:“分離壁”は安全のためには欠かせない。
  実際:現在の防壁はイスラエル人をパレスチナ人から隔てているのではなく、1ダース以上のそれぞれ孤立した飛び地に投獄するために、パレスチナ人とパレスチナ人を分断している。

6.シャロン:パレスチナ国家は“隣接して”建設されるであろう。
  実際:シャロンが“分離壁”や他の方法で作りつつある飛び領土同士は、実際には隣接していない。シャロンは、橋や道やトンネルなどを作って繋ぐと約束しているが、それは軍隊によっていつでも分断できるものだ。

 遠隔の入植地を撤去するというのは、それらを守るほどの兵力はないという(イスラエルの)軍隊による要求である。シャロンはそれら無許可入植地撤去の約束を、西岸の半分以上を占める“C地区”すべての併合のアリバイとして使っている。

 シャロンの言葉を聴かず、手を見よ!


▲下手な訳ですみません。原文をつけましたのでご確認下さい。
http://www.gush-shalom.org/english/index.html

GUSH SHALOM pob 3322, Tel-Aviv 61033 www.gush-shalom.org

Gush Shalom Press Release
Tel-Aviv December 18, 2003

Sharon's Speech: Tissue of Lies and Half-Truths His "Plan" - Recipe for War and Annexation

"Ariel Sharon's speech of today is a masterpiece of misrepresentation,
half-truths and outright lies," Gush Shalom declared immediately afterwards. "The polished formulations are hiding the clear intent of annexing more than half the West Bank, while giving up a few far-away and isolated settlements that are the army consider as a burden."

As examples of blatant untruths, Gush Shalom cites:

1. Sharon: The Road Map demands that the Palestinians eliminate terrorism, and that only afterwards Israel is requested to fulfil its obligations.
The truth: The Road Map demands that Israel starts to fulfil its obligations at once, simultaneous with and independent of the steps to be taken by the Palestinians.

2. The Road Map demands from Israel to remove "unlicensed outposts".
The truth: The Road Map demand from Israel to remove ALL settlements set up after January 2001.

3. Sharon: The Road Map allows Israel to build inside the "built-up area" of the settlements.
The truth: The Road Map forbids any building activity in the settlements. The "built up areas" of the settlements have been planned in advance in such a way that tens of thousands of new houses can be built there.

4. Sharon: Lately we have made life much easier for the Palestinians.
The truth: While life was intolerable even before, it has become much worse lately. Almost no checkpoint has been removed, free movement is impossible, and, worst of all, the "separation fence" has cut off hundred thousands of Palestinians from their sources of livelihood as well as from their schools, hospitals, universities and even cemeteries.

5. Sharon: The "separation fence" is necessary for security.
The truth: The present path of the barrier is not separating Israelis from Palestinians, but Palestinians from Palestinians, in order to imprison them in more than a dozen isolated enclaves.

6. Sharon: A "contiguous" Palestinian state will be set up.
The truth: Between the enclaves that Sharon is creating by the "separation fence" and other means, there is no real contiguity. Sharon promises to connect the enclaves by artificial means like bridges, roads and tunnels that can be cut off by the army at any moment.

The removal of some outlying settlements is demanded by the army, which does not have enough forces to defend them. Sharon uses the promise of their removal as an alibi for annexing practically all of "Area C",
which comprises more than half of the West Bank.



[Gush Shalom ad in Ha'aretz tomorrow, Dec. 19,
Hebrew follows English]

DON'T
LISTEN
TO SHARON'S
WORDS -
LOOK
AT HIS
HANDS!

Gush Shalom,

Help us with donations to
P.O.Box 3322, Tel-Aviv 61033,
Phone 972-3-5221732.
www.gush-shalom.org

▲転載ここまで
2003/12/15
鬼の首とマスコミ
 昨晩からのフセイン拘束のニュースに、私は久々にテレビのスイッチを入れました。テレビを見ていると、ブッシュはじめ欧米では、「これはテロリズムが終わることを意味しない」と連呼しているのに、日本では「これで自衛隊派遣の条件が整った」と言っているのが対照的です。
 インターネットではイスラエル紙“ハーレツ”のサイトhttp://www.haaretz.com/を見ていました。
 米当局すら確認していないのに本人確認したというイギリスのブレアは別格としても、フランス・シラクもドイツ・シュレーダーも賞賛していると伝えていますが、“寂しいことに”プードル以上の忠犬を自認する方の名前がなかなか出てきません。

 このように世界のリーダーたちがこぞって祝福しているのと対照的に、パレスチナサイドが困惑、あるいは落胆していることを伝えています。サダム・フセインがパレスチナ(西岸・ガザ)の「自爆テロ」犯家族に25USD、対イスラエル攻撃犠牲者に10USDずつ配っていることを含め、多額の資金をパレスチナに提供してきたためということです。イスラエルを支援しイスラム世界を目の敵にする侵略者アメリカの不正義に立ち向かう唯一のリーダーとして、にはサダム・フセインを信奉するパレスチナ人は少なくありません。それが喧伝されることで、パレスチナが「テロ」の側にいっしょくたにされてきました。

 以下、「非戦」のお仲間の青山貞一さんからのメールを転載いたします。

//////これより転載//////

青山です。

 イラク問題で行き詰まった米国が27億円の報奨金をかけイラクの民衆にフセイン情報の提供を呼びかけ、米国本土から中央情報局100名をイラクに呼び込みフセインを探していましたが、昨日、ティクリート近くの農村で死に体となっていたフセインを600名の米軍が拘束したとのことです。

 昨日から今朝は、ご承知のようにまさに「鬼の首をとった」かのように、このフセイン元大統領の拘束を日本のテレビ各局、とくにNHKが繰り返し放映しています。

 報道では、国防総省が本人確認する前から、英国のブレアー首相は本人であることを確認した、と言明し、テレビ各局はDNA鑑定で本人と確認したと垂れ流していました。しかし、日本時間15日朝の時点で米国によるDNA鑑定は後10時間ほどかかるという情報が出ています。

 なぜこの種の問題では、ブレアー首相はもとより、マスコミは米英系の情報を何ら自ら検証せず、そのまま垂れ流すのか、いつもながら疑問に感じます。戦争前の2〜3月ブレアー首相は、大西洋のアゾレス諸島で開かれた米英西の首脳会議終了後、イラクに大量破壊兵器があることを確証した、と言明しています。このひとは、イギリス国民からブッシュのブードル(ペット犬)と呼ばれていますが、日本のマスコミも総じて米英のペット犬と言ってもよいでしょう。もっぱら、小泉首相はブッシュに尾っぽを振りすぎ、シッポがとれてしまったと揶揄されています。

 イラク問題における本質は、仮にフセインがいくら極悪非道の独裁者であったとしても米英が他国の領土に圧倒的な軍事力で侵入(=侵略)し、現在までに民間人を含む1万人になんなんとする人々を殺傷し、またイラクがもつエネルギーを収奪しようとしてきたことを不問に付すことはできません。

参照 Iraq Body Accout
   http://www.iraqbodycount.net/

 そもそもこの侵略戦争を行う際の米英が最大の論拠とした「大量破壊兵器」がまったく発見されていないことがあります。またブッシュドクトリンと言う米国が自分たちが攻撃すると決めれば、国際法も国連決議もおかまいなく他国を先制攻撃する、と言うネオコン論についてこそ、指弾されねばなりません。

 なぜ、日本のマスコミは、これら本質についてつっこんだ論評をしないのでしょうか。そのひとつの理由は、読売、産経だけでなく、朝日、毎日でさえイラク戦争前の段階で米英の先制攻撃を肯定するような社説をだしていたからだと察します。ここに臨戦態勢下のマスコミの大政翼賛会体質があるのです。

 日本政府だけでなく、マスコミの多くも米国に追随しないとやってゆけない構造的な体質をもっていると私は見ています。何が真実なのか、何が本質なのかを現場で追求するのが本来マスコミの役割のはずです。

 ところで、私が35年前におりましたアジア経済研究所の酒井啓子参事は次のように述べています。

 拘束したフセインが本物かどうかと言う問題もあるが、仮に本物だとしても、それでイラク国内での混乱や米英などへの攻撃が沈静化するかと言えば、けっしてそのようなことはない。
 そもそも、米英による攻撃以降、現在に至るイラクはとてつもなく社会だけでなく経済が疲弊しており、ひとびとの生活状況が極度に悪化している。米国が今のような占領政策を継続する限り、イラク国民の不満や怒りはおさまらない、と。

 来年に大統領選挙を控えた窮地に陥っているブッシュ大統領や、これからイラクに自衛隊を派兵する小泉首相はフセインの拘束を劣勢挽回の材料として最大限使うのでしょうが、ブッシュと小泉に共通しているのは超法規性です。


//////転載ここまで//////
2003/12/13
イラクの自衛隊歓迎横断幕はヤラセ
 かつてカンボジアへの自衛隊派遣議論真っ盛りのころ、私はシェア=国際保健協力市民の会のスタッフとして現地に行きました。
 当時、それまでタイ側の難民キャンプに援助も集中し、まったく無視されていたカンボジア国内に、日本から政治家やジャーナリスト、市民団体などが大挙してやってきました。JVC(日本国際ボランティアセンター)とシェアは、80年代からカンボジア国内で活動するほぼ唯一の日本のNGOとして、派遣賛成派と反対派の一団に、現地の人々の代弁者としてコメントを求められました。
 どちらの人も、自分たちの都合のいい答えを求め、それだけを持ち帰ります。そんな攻勢に辟易として仕事にならない現地スタフの防波堤として赴いたわけですが、現地の人々の苦しみも希望も、日本の人々にとっては、単なる道具でしかないと言うことを実感し、やるせない思いをしたものでした。

 以下の記事を含めて、紛争にかかわる情報には十分疑って、さまざまな対象のウラや正体をしっかり掴んで、本当の平和を足元から築くために何をすればいいのか、考え、行動していきたいと思います。

////以下転載////

■原文にない「自衛隊」加筆 歓迎横断幕に日本メディア
【サマワ(イラク南部)12日共同】
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20031212&j=0026&k=200312129372
(「圧力」で消されたのか、共同のサイトでは見つけられませんでした)

 自衛隊派遣先に決まったイラク南部サマワの目抜き通りに掛けられている「ようこそ自衛隊の皆様」と日本語で記された横断幕が日本人ジャーナリストによって書かれ、アラビア語の原文にない「自衛隊」が加えられていたことが12日までに分かった。

 横断幕の映像は派遣に絡む報道で何度も放映された。派遣をめぐって国内を二分する意見がある中、報道関係者がかかわった「歓迎」横断幕がニュース素材となったことは論議を呼びかねない。

 横断幕を思い立ったのは近くの商店街で貴金属店を営むアンマール・モーセンさん。「勤勉な日本人はサマワの復興を助けてくれるはず。派遣決定はとてもうれしい」と自衛隊派遣先にサマワが注目され始めた約1カ月半前から準備。歓迎のアラビア語のほかに日本語も並べようと思い、サマワを訪れたニュース番組制作会社の日本人ジャーナリストに訳してもらった。モーセンさんは日本語の清書に自ら挑戦したが失敗、結局このジャーナリストに頼んだ。


■サマワの街に掲げられた横断幕の背景
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye870520.html

 これまで治安が比較的良いとされてきたイラク・サマワの町ですが、良くならない暮らしぶりに住民の不満が高まり、デモが激しさを増しています。そんなサマワの街に先日から「日本の友人の皆様に、イラク人を代表し、親愛のメッセージを送ります」という横断幕が掲げられています。

 そして、「ようこそ自衛隊の皆様」。アラビア語の下に日本語が書かれています。しかし、アラビア語は日本語とは違い、「日本人の皆様」と書かれているのです。なぜ、このような横断幕が掲げられてしまったのでしょうか。
 
 実は、この横断幕の日本語を書いたのは、現地を取材中の日本人フリージャーナリストでした。このジャーナリストはアラビア語ができず、通訳を介してやりとりしたと言います。
 「(地元の人が)白紙の紙を持ってきたんです、それに書いてくれと。アラビア語を翻訳してくれと。通訳が『ジャパニーズアーミー』と言ったので、『自衛隊』という言葉を入れました。『日本語で下書きをしてくれないか』と言われ、ボールペンで(横断幕に)日本語の文字の形を作ってあげたんです」
(フリージャーナリスト 遠藤正雄さん)
 
 では、なぜ異なった日本語訳が書かれてしまったのでしょうか。
 「サマワの人たちは『日本が来てくれる』。当時は『日本』と『自衛隊』を混同していて、彼らにとって、『自衛隊』=『あのハイテク国家』」(遠藤正雄さん)
 
 さらに、ジャーナリストは横断幕に書かれた正しいアラビア語を知らずに、日本語を記していました。
 「訳して書いた時点では、アラビア語は(横断幕に)入っていませんでした」(遠藤正雄さん)
 こうして、アラビア語と違う日本語で書かれた横断幕はサマワの街に掲げられ、日本中に伝えられました。
 
 自衛隊派遣をめぐり論議がある中で、結果的に現地の人々が自衛隊派遣を期待しているという印象を与えることになったのです。
 「自衛隊がオランダ軍と同じような援助活動をするとなれば、恐らく、彼らは自衛隊に来てほしくないと、私は思います。(自分の書いた)日本語の持つ意味が彼らの意味とは全く違った意味になってきている」(遠藤正雄さん)
 
 サマワのリーダーの1人は先日、JNNの取材に対して、「自衛隊が来るなら、地元の意向を汲み上げないと暴動が起こる」と警告しました。サマワへの自衛隊派遣は来年2月とみられます。
(12日 17:40)

2004/12/10
12月8日と12月10日

 12月8日というと、まずは1941年に太平洋戦争の火蓋を切った真珠湾攻撃、そして1980年、ジョン・レノンが凶弾に倒れた日が思い起こされます。暴力の記憶が蘇り、同時に平和を希求する「思いの日」でもあるこの日は、じつは釈尊が覚りを開き、仏教が始まった成道(じょうどう)の日でもあるのです。
 そこで最初に説かれたことは、苦を抱える側に立ち、その苦しみ(問題)の根源的な原因と構造を理性的に見極め、苦しみの取り除かれた平安な世界を正しくイメージし、その理想に向けた道を歩むことです。鬼にも仏にもなり得る可能性を持った「人間」であることを自覚し、一方で過去・現在・未来のあらゆる存在とのつながり(縁起)を体感し、すべてのいのちの尊厳を認め、慈しみをもって生きる先に、人間の完成(成仏)があると教えています。
 その、すべての人間のいのちの尊厳、自由、平等が、初めて世界のルールになったのが、1948年12月10日の国連における「世界人権宣言」です。「自由・平等・博愛」を出すまでもなく、もちろんこれは仏教の専売特許ではありません。キリスト教やイスラム教なども当然同じ願いを持っています。否、この願いは聖人君主のものではなく、踏みつけられ、かき消されていったいのちの声に、みんなが耳を傾けていったからに他なりません。戦争、侵略、差別、虐殺、という人間が引き起こした悲劇を見つめ、反省の中から、二度とそのようなことは起こすまいという意志が言葉になったことは、世界の人々に大きな希望を与えました。

 このように、有史以来繰り返された人間社会の暴力を、決して反省しない謝らない「力の側」からでなく、苦しむ人々の側から考えることで、人間社会は真の平和への道を切り開いてきたことを思い起こすべき日、覇権にぶら下がるのではなく、人権を積み上げていく勇気を奮い立たせるべきこのとき、日本の社会は歴史を逆走し始めています。

 日本人が犠牲になったことが派兵ムードを進めました。「テロ」から人々を守るためには十分な武器を携えた軍隊が必要だという空気が蔓延しています。しかし、つねに軍隊は人の命を守るためのものではなく、その本性は、利権と領土を獲得するためのものだったことを忘れてはいけません。そして双方の人々に、より以上の犠牲と災禍をもたらすことは、現在進行形で明らかなことです。理性がムードに負けることで、私たちは戦争に巻き込まれ、加担して行きます。声なき声に耳を傾けつつ積み上げられた民主主義は、カネや軍隊を後ろ盾にした勇ましい声にねじ伏せられがちです。
 戦争することでメリットがあるブッシュ政権や小泉政権には、何を言っても通じないでしょう。しかし私たちが「民主主義」を自認する国の市民であるならば、「テロとの戦い」を叫んで戦争を拡大していこうとするメカニズムを見極めなくてはなりません。原因や動機、そしてもたらされた結果を振り返り、「何故」という問いかけを続けることです。刷り込まれたイメージで思い込まされ、騙され、乗せられ、煽られた感情を抑え、一つ一つ事実を紡いでいく冷静さが必要です。

 大量破壊兵器は見つからず、実際に「核兵器」を使用したのは誰でしょうか? 9・11の真犯人は実は未だわからず、ブッシュ政権が真相究明を妨害しているのはなぜでしょうか? アラブやイスラムの「非文明性」「独善性」「暴力性」が刷り込まれていますが、歴史的に見て(現在も含め)キリスト教や仏教を背景にした社会とどちらが人をたくさん殺してきたでしょうか? 40数州で進化論を教えることを禁じたのはどこの国でしょうか? イスラムの「習性」のように語られる「自爆テロ」は、今年の占領以前のイラクにどれほどあったでしょうか? 飼いならされた私たちは、自らの苦しみから搾り出された理想を忘れ、民主的な風土と信頼関係を足元から築き上げることを放棄し「いつか来た道」を再び辿ろうとしています。
 決して「理想主義」ではなく、NGOや市民活動の「現場」から得た事実と実感に基づく情報を紹介させていただきます。私たちの“Imagine”を取り戻すために。

◆JVC(日本国際ボランティアセンター)による、イラク復興と自衛隊派遣に関する緊急アピール
 http://oa145309.awmi2.jp/JVCIRAQappeal0312.html

◆青山貞一さんの呼びかけによる「自衛隊イラク派兵を勇気をもって断念させる意見申し入れ」
 http://eforum.jp/law/iken-moushiire1.html

◆カナダUMRC・ドラコビッチ博士による、イラク及びアフガニスタンにおける、住民のウラニウム残留調査の報告
 http://oa145309.awmi2.jp/Duracovic.tokyo.html

◆追加派兵を決めたノ・ムヒョン政権に対する、韓国有力ネット紙の論説
 http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200312080206021
 △日刊ベリタ(有料)

◆TUP速報=日本のメディアでは伝えない情報を翻訳して流しています。バックナンバーも見れます。
 http://www.egroups.co.jp/group/TUP-Bulletin

以上
2003/12/09
日本とパレスチナの暗い「お正月」

 日本では、とても暗いお正月を迎えそうな気配になっています。
 パレスチナでは、とくに「お正月」行事というものはありませんが、しいて言えばラマダン明けのエイド・アル・フィトル(イード)がそれに近い祝日です。子どもたちは服を新調され、お小遣いをもらい、家族や親戚が集うときです。
 パレスチナ子どものキャンペーンの現地駐在スタッフから、つい先日のイードの様子が送られてきましたので、ご紹介します。

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 ラマダン明けの祝日イード初日、ヘブロンでのことです。夜9時半頃、数人の友人とお茶を飲んでいると、窓の外が光り、爆発音が聞こえました。「この音は花火じゃないね」「うん、すぐそこで光ったよ」そっと窓の外をのぞくと、3件ほど先の家から煙が出ています。友人が、そこはハマスのメンバーの家だと教えてくれました。
 すぐそばの道路には、イスラエル軍のジープが2台停まっていました。兵士や住んでいる人の姿は見えませんが、銃声が立て続けに何発も聞こえました。周辺の家は皆、イスラエル兵に見つからないよう明かりを消して、静まり返っています。爆発のあった家の隣の家に、イスラエル兵が入ってゆくのが見えました。
 数分後、兵士は出てきました。作戦が終了したのでしょう、他の場所から更にジープが2台、通り過ぎて行きました。少しすると、兵士がぞろぞろとジープに戻ってきました。私の見ていた場所には少なくとも12人の兵士が戻ってきました。兵士が家から離れると、その間外に立たされていたのでしょう、住人が家に入ってゆきました。イスラエル軍がパレスチナ人の家を襲う時は、必ず複数の方向から行きますので、他の場所にも兵士がいたと思います。
 誰かを逮捕しに来たものの、目当ての人物は見つからなかったようでした。ほんの30分ほどの出来事でした。ジープが立ち去った後は、何事もなかったかのように人が行き来し始めます。「そういえば、去年のラマダン明けもこんな光景よくあったよね」「家に帰ったところを捕まえられた人の話が多かったね」「イスラエル軍に厳重に取り囲まれても、逃げおおせた人の話もあった」この祝日中、パレスチナ人は必ず家族や親戚を訪ねてまわるので、指名手配リストに載っている人を逮捕すべく、イスラエル兵が家族・親戚の家を取り囲むことがよくあります。ですので、これは「祝日には、よくある光景」なのです。

 付け加えておきますと、このイードは子供のための祝日です。子供たちは家族に新しい洋服やおもちゃを買ってもらいます。親戚からは日本のお年玉のように、お小遣いをもらいます。大人たちが親戚に挨拶回りしている間、子供たちはもらったお小遣いを手に、お菓子やおもちゃを買いに行きます。この3日間の祝日中、開いている店は駄菓子屋とおもちゃ屋ばかりです。あるパレスチナ人の友人は「この祝日中は大家族なのが嫌になる。自分はまだ独身だけど、甥や姪が何人いると思う?この子たちにお小遣いをあげるだけで今月の給料がなくなるよ!」と悲鳴をあげていました。

2003/11/19
ガザからジェリーさん来日
 「テロとの戦い」は、利権と領土を奪い取る横暴にとって、とても都合のいい言葉です。じつは、自分たちが最も大きな原因をつくっているにもかかわらず、それが結果的にも人々を最も危険な状況に追い込むことになろうとも、「抹殺すべき輩」のイメージを捏造し、現実に最も非人間的な扱いを受け最も苦しむ人々の実態を覆い隠し、声を圧殺して、残虐な殺戮を行なっていきます。この「正義と民主化」に人々が騙されるのは、偏に「現実」が隠されるからです。

 釈尊は「真実」を「苦」の側からこそ見極めることができました。王子としてお城から見ていた「間違い」に気づき、「苦」の側の現実に身を置き共感したことで、本当の世界が啓けてきたのです。

 ジェリー・シャワさんはアメリカ人ですが、パレスチナ人の妻として母親として、そしてろう学校の校長として、ずっとガザで暮らしています。そして、アメリカの莫大な支援を受け、アメリカ製の最新鋭兵器を使った攻撃に、パレスチナ人と全く同じ立場でさらされています。今回のシャワさんの来日は、その最も恐怖の最中にあるパレスチナ人の声を伝えるのみならず、「苦」の側から今のアメリカ、ひいては日本を含む世界の現実を私たちに気づかせてくれるものと思います。

【後略】
2003/11/9
分離壁に反対する市民/NGO世界共同アクション
   
 ×××× STOP THE WALL !! ××××
  ―――― 和平を隔てる「壁」を止めよう ――――

 1989年の11月9日、「ベルリンの壁」が市民の手で壊されました。分断された人々が、対立と不信の時代に自ら終止符を打ち、無理解や偏見の象徴としての壁を取り払ったのです。
 今、パレスチナでは、爆弾事件や軍事行動ばかりが取り上げられる報道の陰で、数百キロメートルにわたる「分離壁」の建設がイスラエルによって進められています。国連決議も無視し、自治区内の往来だけでなく、農地や水源へのアクセスも不可能にし、人々の生活を引き裂き、生きることさえ困難にしています。去る10月21日に国連総会決議が採択されるなど、国際的な非難も寄せられている「分離壁」による更なる窮状を訴えるパレスチナのNGOネットワークに呼応して、ベルリンの壁が崩壊した11月9日を中心に、世界各地でこの「分離壁」に反対する市民の集会やパレード、ティーチインなどが予定されています。
 日本では総選挙に当たったことで、私たちパレスチナの平和を願い活動する団体としては、21日(金)に、この世界の願いをかたちにします。現地の人々にエールを送り、一般市民に訴える集いです。ぜひ、多くの方々に現状を知っていただき、一緒に、平和について考えていきたいと思います。
 なお、このイベントに関する詳しいことは、専用ホームページhttp://www.stopthewall.jp/ を、そして、「隔離壁」に関しては、http://plaza17.mbn.or.jp/~CCP/wall/wallf.html をぜひご参照下さい。

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  パレスチナの人々の生活と命を奪う「分離壁」について
      “映像”と“体験”から実感する 
    11月21日 アラビアンナイト IN 池袋
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■日時  11月21日(金)午後6時〜午後8時30分
■会場  池袋西口公園(芸術劇場手前)
■内容  # 「隔離壁」についての映像と解説
     # 現地からの報告
     # 「壁」と「占領」体験コーナー
     # 中東地域の文化を紹介
     # NGOの活動を紹介
     # 「壁」の撤去と平和を求めるメッセージ
     # 「壁」を取り払うパフォーマンス
     # イ・米・日各政府宛抗議・メッセージ葉書の配布
■対象  呼びかけ・賛同団体関係者及び一般市民
■参加費 無料
■主催  Stop the Wall!!実行委員会
     (連絡先)〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-5-304
          電話 03-3953-1393  FAX 03-3953-1394
          携帯 090-3213-4575
          E-mail hit@juko-in.com
■呼びかけ団体 (特活)アーユス仏教国際協力ネットワーク、(社)アムネスティインターナショナル日本、(特活)シェア=国際保健協力市民の会、CHANCE!pono2、(特活)日本国際ボランティアセンター、(財)日本クリスチャンアカデミー関東活動センター、日本キリスト教協議会(NCC)国際関係委員会、日本パレスチナ医療協会、(財)日本YMCA同盟、(特活)パレスチナ子どものキャンペーン、パレスチナの子供の里親運動、ピースボート
■後援  豊島区社会福祉協議会、(特活)国際協力NGOセンター(JANIC)
▼賛同金等のお願い▼
 このイベントを実施するために、分離壁の建設に抗議する市民の方々からのご協力を募っています。より多くの方々のご賛同、ご協力をいただくことで、囲い込まれ孤立させられる現地の人々に少しでも希望をもってもらいたいと思います。
 ◇賛同金 個人=1口3,000円、団体=1口5,000円
  その他、募金、カンパもぜひよろしくお願いいたします。
  【振込先】 郵便振替:00180-8-499739
        口座名:パレスチナ・ピースファンド
 ※収支につきましては、12月末日までに、私共のサイト(http://www.stopthewall.jp)でご報告いたします。
 また、現地政府等へ宛てる「抗議はがき」の頒布も致します。
 ご協力いただける方はご連絡下さい。
★私たちからの4つのお願い(ひとつでも嬉しいです)
☆1☆知ってください>パレスチナの壁のこと知ってください。
☆2☆参加下さい>11月21日(金)のアクションに参加してください。 
☆3☆広めてください>このメールをお知り合いの方に転送してください。
☆4☆助けてください>賛同金をいただけますと助かります。
2003/11/5
パレスチナの現在から考える
 日刊ベリタ<http://www.nikkanberita.com/>主催の講演会で、中東に駐在する大使としてイラク戦争に反対する公電を小泉首相に送って「解任」された、天木前レバノン大使のお話を聞きました。天木氏はかつてアパルトヘイト問題を担当され、この時代に生きる人間すべての犯罪だという思いで関わり、パレスチナ問題も同様だと語られました。

 パレスチナの人々にしてみれば、ある日突然、線引きされて土地を取り上げられた上、イスラエルだけが一方的に建国され、アメリカを後ろ盾とするその圧倒的な軍事力によりさらに追い詰められた上に占領され、国家もなく人権も保証されず、抵抗すれば「テロリスト」とみなされてきました。この理不尽を理解せず、イスラエルによる暴力を放置しているのは、国際社会の犯罪というべきです。

 私たちを「犯罪者」にしている「黒幕」はたくさん思い当たります。しかし、私たちに真っ当な五感と論理性があるならば、事実を正しく見ることによって、意図的に刷り込まれたイメージや大ウソツキが大メディア支配して流す情報に惑わされることなく「犯罪」の片棒を担がされずにすむはずです。

 今、中東にはさらなる暴力の嵐が吹き荒れています。イラクでもパレスチナ・イスラエルでも、戦火を拡大させそうな「事件」が相次ぎ、もはや後戻りできない雰囲気が支配的です。しかし、だからこそ、実際に「仕掛けている」側が行なっている、ニュースになりにくい暴力の実態に眼を向け、そこで最も苦しみ奪われ続けている人々の声に耳を傾けてほしいと思います。

◇今日の内容◇
■1■ パレスチナ領内につくられている「隔離壁」について
■2■ 「ひとつの町が死ぬ」 (ラファの様子)
■3■ ガザからジェリー・シャワさん来日します
■4■ その他の情報
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■1■ イスラエルがパレスチナ人を閉じ込める「隔離壁」について、パレスチナ子どものキャンペーンで、たくさんの詳しく新しい情報をまとめたページを作りましたので、ぜひご覧ください。
    http://plaza17.mbn.or.jp/~CCP/wall/wallf.html
  目次:
  ●壁の地図(日本語)
  ●わかる「隔離壁」をめぐるQ&A
  ●図解明解−壁に囲まれるヨルダン川西岸地区
  ●「隔離壁」に関する主なニュース,論説集
  ●「隔離壁」に反対する活動のお知らせ
  ●「隔離壁」の写真のページ(Pengon)

★なお、世界と連携してNGOが共同で壁に反対するアクションを、11月21日夜に開催する予定で、準備を進めています。
 イベントに関する情報は、以下のサイトに発表します。
 http://www.stopthewall.jp/

■2■ ラファの現実
ガザ南端のラファの家屋破壊の惨状について、またそこに住む人たちについてガーディアンの記事をご紹介します。

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ひとつの町が死ぬ (Death of a town)
 
 無慈悲なほどの効率性を持つイスラエル軍が、パレスチナ人難民の町ラファを、昨年のジェニン破壊に匹敵するやり方で押し潰し、ロケット弾で破壊している。しかし、すべてが「テロリズムを阻止する」という口実の元でなされ、そのために国際社会は沈黙したままである。
                   クリス・マックグレル 
     2003年10月27日、 イギリス『ガーディアン』紙

 アル・ブラジル地区が暗闇に沈んだ瞬間、アムジャド・アルウィダは何が起こるのかを悟った。彼は、妻と3人の幼い子どもを自宅である小さなアパートの奥の部屋へと降りていく真っ暗な階段へと追い立てた。そして立ち止まり、聞き耳を立てた。「ここでは戦車の音が通りじゅうに反響するものだから、まるで四方八方から一度に来るように思われて、どっちに逃げたらいいのか全然わからないんだ」と、32歳のパレスチナ人は言った。
 何分かして、エンジンがうなる音がし、巨大な鉄の塊が、アルウィダのコンピューター・ショップの正面の窓を滅茶苦茶にした――それが戦車なのかブルドーザーなのか、彼はわかるまで待ってはいなかった。子どもたちを店の後ろの窓から押し出し、逃げるようにと伝えた。
 ガタガタと音を立てる怪物が、彼の生業を引き裂いてしまった。
 「イスラエル兵がメガホンで全員家屋から退去せよと呼びかけていたが、退去する時間などまったくないままに戦車から発砲を始めたんだ。まったくの暗闇で、弾丸が飛び交っていたんだよ」と彼は言う。「たいていは、戦闘が始まると家から出まいとするんだが、イスラエル軍はほかのあらゆる場所にやって来ていたから、今度は自分たちの番にちがいないとわかったんだ。」
 2週間が過ぎた今、イスラエル軍はガザ地区の南端にあるラファの難民キャンプへと、あたりを押し潰しながら前進してきた。「運搬路根絶計画」の表向きの目的は、エジプトとの国境の地下にあって武器の密輸に使われている多数のトンネルを破壊することにある、とされている。
 およそ65台の戦車、武装車両、巨大な装甲で覆われたブルドーザーがラファになだれ込んだとき、イスラエル軍は、トンネルを利用して地対空ミサイルが発射されている、との情報をつかんでいると言った。しかし、そんなミサイルの形跡はどこにも見当たらない。多くのパレスチナ人は、ピストルや、旧ソ連製の自動小銃や、自家製の手榴弾で、攻撃を受けた代償を引き出そうとしているのである。イスラエル軍が、戦車やブルドーザーが絶え間なく活動を続ける難民キャンプの周辺部へと撤退したころには、15歳以下の3人の子どもを含む18人のパレスチナ人が死亡し、120人以上が負傷していた。 
(後略)

(この記事の全文は、「最近のパレスチナ情勢」以下にある同名の翻訳記事にあります。http://plaza17.mbn.or.jp/~CCP/)

■3■ ジェリー・シャワさん来日講演会
 1992年に開校したアトファルナろう学校は、いまでは生徒が240人。卒業生の職業訓練も行っていて、ガザの聴覚障害者のセンターになっています。
 この3年間、ガザでは毎日のように空爆や家屋破壊、果樹の伐採、封鎖が続き、人々は毎日の食事にも事欠くようになっています。自治とは名ばかりのイスラエル軍事占領下での制限された人権状態。
 通学バスは狙撃され、戦車の横を歩いて通学し、あるいは家に帰れずに学校に寝泊りする。夜は空襲のために眠ることができず、父親の失業で1日1食がやっと。聴こえないために外部の状況がわからない、等々、アトファルナの子どもたちは厳しい日常に直面しています。
 こうしたなかにあっても、子どもたちとスタッフは希望を失っていません。どんな境遇にあっても人間らしく生き、夢を実現しようとするパレスチナの子どもたち。
 パレスチナ子どものキャンペーンが、ジェリー・シャワさんたち現地のNGOとガザで唯一のろう学校を設立してから11年。アトファルナは子どもたちの未来を作るという活動を続けています。シャワさんについては、昨年と今年の朝日新聞「私の視点」への投稿で覚えている方も多いと思います。

 ガザ・ゲットーと呼ばれる狭く隔離され、人口の密集した土地に住む子どもたち、親たちの思いを知ってください。そして支援をしてください。

★来日経費、アトファルナろう学校へのご寄付も募っています。
  ●寄付先  郵便振替:00160-7-177367 
             パレスチナ子どものキャンペーン
どうぞよろしくお願い致します。
 【講演会の予定】
  ◇11月23日 午後1時〜 東京 築地本願寺 
  ◇11月24日 午後 広島 (詳細はお問合わせください)
  ◇11月29日 午後 札幌 (詳細はお問合わせください)   
★事前申込制になっています。
 お名前、連絡先、手話通訳の必要などをお知らせください。
★東京の参加費は1000円です。
 詳しくは、キャンペーン事務所かホームページ
 http://plaza17.mbn.or.jp/~CCP/ をご覧ください。

■4■ その他、ご覧いただきたい記事など
(その1)屋久島の★星川淳さん★が、「イラク情勢が大きく動きはじめる兆しです。衆院選投票日も迫り、こんな中へ自衛隊を送り込んでいいのか考える材料に、現況を伝える記事を集めてみました。」と「気になる海外ニュース&論考のダイジェスト」の要約解説を送って下さいました。近々にTUP速報http://www.egroups.co.jp/group/TUP-Bulletin
に掲載されると思いますが、とりあえず寿光院のサイトにUPさせていただきました。▽
 http://oa145309.awmi2.jp/JHoshikawaPW5.html
【内容】1.ヘリコプター墜落現場で見たもの
    2.イラクをめざす聖戦志願者たち
    3.元CIA分析官、米軍撤退の潮時を読む
    4.新生イラクはイスラム国家になる?
    5.占領当局によるイラク国家資産投げ売りは無効!?

(その2)マレーシアはイスラム国の中でも経済発展に成功した数少ない国の一つです。先月まで22年間その国の首相をつとめたマハティール氏の最近の発言をもとにした★田中宇さん★のメールニュース「マハティールとユダヤ人」
http://tanakanews.com/d1103mahathir.htm

もおすすめです。イスラム世界へも忌憚のない痛烈な批判を浴びせつつ、欧米やユダヤサイドへも的を得た鋭い指摘で議論を巻き起こして来たマハティール氏の「立ち回り」は、イスラムの実態やアメリカとユダヤの関係を理解するだけでなく、日本のようなアジアの小国が国際社会でどのような態度とスタンスをとるべきかを考えるヒントを与えてくれます。

2003/9/10
アメリカ・日本・バングラディシュ
 今日から1週間、秋のお彼岸です。今年は不順を通り越したような天候でしたが、境内には今年も彼岸花がニョクニョク咲き乱れています。
 私はと言えば、先週はじめに右手人差指を骨折し、不自由な毎日です。数年前にローラーブレードで右手首を折ったとき同様、包帯を巻いていると出会う人毎に、「どうしたんですか?」、続いて「どうして?」となるので先に申し上げておきますが、中学生の野球の練習を手伝っていてボールを捕り損ねたのです。最初は突き指かと思ったのですが、先っぽの関節付近が変な折れ方をして、生まれて初めて手術を経験しました。
【教訓:遠近両用眼鏡をして守備につくのは危険です。】

 このお彼岸にあたってのメッセージを寿光院のサイトに載せました。
「真西に沈む夕陽の彼方に」http://oa145309.awmi2.jp/2003akihigan.html

 私たちはどんな世界を目指すべきなのか。理想や理念を見失って、憎悪に振り回される社会の危険性を感じるこの頃です。

 さて、形容することばも尽きてきた感のパレスチナですが、近々に状況と見解を少し整理して配信させていただきます。今日は一つ、軍隊も絡んだ入植者による虐殺事件が起きた、バングラディシュの先住民からのSOSを、このメールの最後にご紹介します。ジュマ・ネットの下澤さんからいただいた情報と協力要請ですが、国家予算の多くを外国からの援助に頼るバングラディシュでも最大の援助国の国民として、知っておくべき事実です。

 「パレスチナ問題」が、実は「イスラエル問題」であるように、「イラク問題」は「アメリカ問題」だということがますます見えてきています。侵略する側とされている側が逆転して認識されるような情報操作に騙される「世論の犯罪」をこれ以上重ねることは許されません。
 ブッシュ(父)の不法麻薬作戦を始め、20年にわたってアメリカ産業界・政界の巨悪犯罪を暴き、今年6月に殺されたジャーナリスト、ブライアン・クイグが昨年、9・11の1周年を前に書いた文章は、あらためて読み返す価値はあります。
 「9・11大反逆罪」(TUP速報170号)
 http://www.egroups.co.jp/message/TUP-Bulletin/176

 イラクに関連して、同じTUP速報から、戦争を起こすための策略につ
いては「イラク侵略前、アメリカはブリクスに圧力をかけていた」の記事
 http://www.egroups.co.jp/message/TUP-Bulletin/174 、
また、泥沼化させていく蛮行に関しては、ロバート・フィスクの記事
 http://www.egroups.co.jp/message/TUP-Bulletin/157
などは、頭に入れておく必要があるでしょう。
 昨日お送りしたウラニウム兵器に関しては、「もう一つの戦争犯罪」
 http://www.egroups.co.jp/message/TUP-Bulletin/175をご参照下さい。

 都会のバーチャルな環境の中に生きていると、いのちが晒されている危険に鈍感になってしまいがちなので、できるだけ「現場」とつながっていたいと思います。きっと同じ思いで綾の森を守るために情報を発信している中村いづみさんからの続報もぜひご覧下さい。
 「綾の森*絶滅危惧種発見 他」
 http://oa145309.awmi2.jp/ayazetumetukigu.html
 「綾の森を守る新キャンペーンのお願い」
 http://oa145309.awmi2.jp/ayanewcampaign.html
 「綾の森速報☆9月19日」
 http://oa145309.awmi2.jp/aya0919.html 

▼▽▼以下転載▼▽▼

関係者の皆様へ

 残念ながら以下のような事件が発生してしまいました。軍が治安のため乗り出し、外国人の立ち入りも難しい状況になっているようです。1997年の和平協定以後、最大の事件となってしまいました。ますます、チッタゴンの先行きが分からなくなってきました。
 ぜひ関心のあるいろいろな方にこのことを知らせてください。何をすべきか私たちも考え続けていきたいと思います。たくさんの方々に配信していますので、重複して受け取られた場合はすいません。

ジュマ・ネット 下澤
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■ 速報 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
チッタゴン丘陵でジュマ民族400世帯が略奪・放火される
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                   ジュマ・ネット(転載自由)

 2003年8月26日(水)から27日(木)にかけて、バングラデシュ、カグラチョリ丘陵県モハルチョリ郡で、ベンガル人入植者により先住民族の村々が襲撃され、多数の家屋が略奪・放火された。(現地団体によると十数ヶ村約400家屋、新聞では4ヶ村百数十家屋)暴徒を止めようとしたLamuchari村の老人ビノード・ビハリ・キシャ氏が袋叩きにされて死亡し(射殺されたとの報道もある)、暴徒から逃れている時に泣かないように口を父親に封じられた生後8ヶ月の赤ちゃんが死亡した。その他、多数の負傷者が出ている。さらに、Pahartoli村の母娘3人、Dupoizza Neel 村の女性6名が集団レイプされた。そして、Pai Ana Thang さん(12歳)とMa Ma Chiさん (15歳)という少女2名が誘拐され行方不明となっている。4つの仏教寺院も放火もしくは攻撃され、仏像などが荒らされ、僧侶たちが暴力を振るわれた。
 新聞の報道によると、Rupan Mohajonというベンガル人商人が誘拐されたことに怒ったベンガル人商人たちが26日に(モハルチョリ町の)College Roadを封鎖していたところ、武器を持ったジュマの青年たち4人がその集団に発砲し、ベンガル人4名に重傷を負わせた。集団は逃げた青年たちを追ったあと、近隣の村を襲い、無差別な略奪と放火を開始した。放火と略奪は、翌27日いっぱい続いた。治安当局が暴徒を止める措置をとった形跡はなく、地元ジュマ社会ではバングラデシュ軍が事件に直接関与し、暴徒を先導したとする見方が有力視されている。
 その後、事件に関与したと見られるベンガル人47名、ジュマ民族10名が警察に逮捕されている。しかし、現在も緊迫した状況が続いており、多くの村人は襲撃を恐れて山林や近隣の村に身を潜め、約1500人の先住民が野外にあって、食料、薬のない悲惨な状態で過ごしており、軍隊が各地に展開する物々しい状況が続いている。政府機関は、救援物資や見舞金を配っているが、多くの被災民には届いていない模様である。現地の仏教関係者やNGOが救援活動に動いている。
 PCJSS、UPDFや丘陵学生評議会、丘陵仏教僧侶協会など、様々なジュマ民族組織が抗議集会や陳情を行っている。先住民族の伝統首長(ラジャ)たちも、カレダ・ジア首相と会談し、再発防止策を訴えた。海外でも、国際NGOのサバイバル・インターナショナルなどがバングラデシュ政府宛にアピールを送っている。

 今回の事件は被害の規模で1997年12月の和平協定締結以来最大規模の事件であり、極めて憂慮すべき事態である。また、カグラチョリ県、特に今回の事件が起こったモハルチョリ郡を含め同県南部では規模はともかく似たような人権侵害事件がたびたび起きている。その背景にはジュマ民族とベンガル人入植者との間に土地を巡る深刻な争いがあり、かつ、今なお平野部から新たな入植者が流入し続けている現実がある。また、軍をはじめとする治安機関のベンガル人への不公平な荷担も無関係ではない。それ故、同地域においては今後もジュマ民族への攻撃が多発することが予想され、状況がより悪化する事が強く懸念される。ジュマ・ネットではさらなる情報収集と、被害にあった人々への支援を決定した。

■義捐金へのご協力のお願い ■■■■■■■■■■■■■■■■
ジュマネットでは、今回の事件で焼け出されたジュマ民族の被害者、数百世帯に、出来る限りの緊急支援を行いたく、カンパを呼びかけています。義捐金は、現地住民組織を通して、食料や衣類、毛布など配布、テントの設置、そして余裕があれば簡易住居の建設に活用します。遠く離れた日本でも、その状況を見過ごしにできない人たちがいることを知らせることは、精神的な支援としても意味を持つでしょう。みなさまの暖かいご支援をお待ちしています。

UFJ銀行 虎ノ門支店
普通口座 5926109
口座名義人「ジュマネット クノウケンジ」

*ジュマ・ネットはバングラデシュのチッタゴン丘陵地帯の先住民族の権利と平和のために活動するグループです。今回の事件などについてさらに詳しいことをお知りになりたい方はjumma@jumma.sytes.net へ
連絡先:携帯 070-6650-4002 ジュマ・ネット
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▲△▲以上転載▲△▲

2003/8/20
綾の森を守れ!
 以前、皆様に署名などのお願いし、世界遺産としての保存を呼びかけております、宮崎県の“綾の森”が危機に瀕しています。私がはじめて訪問したアジアの他国はブータンでした。そのヒマラヤ山中の国で、不思議なくらい日本と共通した文化に驚愕しましたが、その基礎となっているのが“照葉樹林”だと言われます。私も日本で、それを実際に綾の森で体感し、西洋中心の学問や発想のなかで、これまではあまり注目されなかった文化の背景としての照葉樹林を、そのパワーある自然のまま残していく必要性を感じています。
 そしてこの綾町は、かつて「夜逃げの町」と言われるほど貧困に喘いでいた地域ですが、前の町長による、綾の森を守り有機農業による町おこし政策は、全国でも有名になったところです。

 一方、この送電線だけでなく、そもそもそんな大きな電流が山を横切っていかなくてはならない仕組み自体を考える必要があります。この送電線は、これまでにない山奥の自然を破壊してつくられようとしている揚水式ダムの発電所と建設を巡ってもめにもめている串間原発を結びます。原子力で余った電力を使い、下ダムから上ダムにポンプアップしてまた落とすという世界ではひじょうにめずらしい(もちろんいい意味ではなく、常識的に採算が取れず、莫大な資金と取り返しのつかない環境や未来への負荷がかかるため。日本は国策としての原子力政策とそれぞれ数千億円の公共事業、という一部のウマみのために強引に推し進められる)システムです。

 この地の具体的な問題については、表と図式で短くわかりやすく書かれているHPを見つけました。▽
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~bysmall/ja-ayamomz2.htm
 私たちが、見逃さずに、考えなくてはならないことはたくさんあると思いますが、今は強引にはじめられている綾の森の破壊を何としても食い止めたいと思います。昨日、「綾の森を支援する会」の中村さんから、SOSのメールをいただきましたので、皆様にぜひともお力添えをいただきたく、ご紹介いたします。

     ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ 以下転送 ▽ ▼ ▽ ▼ ▽

☆☆☆緊急キャンペーン☆☆☆

◆「綾の森を救おうキャンペーン!」のお願い

 世界的に学術的な価値(★注1)のある日本最大の照葉樹林 綾の森(宮崎県綾町)が、今、危機に陥っています。そのため、緊急キャンペーンをお願いしたく、ご連絡申し上げました。

 ご存知のとおり、森を守ることは、じつは、私達が守られること。私たちの未来、子孫が守られることです。(森を救うというのは、便宜的に使っていますが、救われるのは私たちで、森や自然に人間は守られています)そして、まずは、目の前にある自然を守ることが、環境問題の解決への早道です。
 綾の森が伐採の危機から守られたのは、自然保護という言葉もない、1966年のことでした。環境庁が設置されたのは1971年です。森を守り自然と共生する循環型の町作りが、綾では全国先駆けて展開されました。しかし、その綾の森が今、大型鉄塔建設のために、大きく揺さ振られています。

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☆☆綾の森鉄塔工事着工されました☆☆

 8月18日、九州電力による綾の森付近での鉄塔工事が着工されてしまいました。TBSの「ニュース23」で18日夜に現場の模様が放映されました。現場で工事に反対する綾の市民団体の意見に傾けることなく、強引に着手される様子が映し出されていました。

 九州電力側の言い分としては、10年間環境を考慮して工事の準備をしてきたということですが、・・・今年開催された世界遺産登録検討候補地会議がきっかけとなり、綾の森の価値が高まり、より広い範囲で森を保護していくことの必要性が研究家の中から要請されてきました。照葉樹林を研究している日本自然保護協会の理事でもある東京大学の大澤雅彦教授からもその指摘がありました。

 地元の新聞の社説※でも、鉄塔は見直す時期だと6月12日に指摘しています。
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/index.php3?PT=4&DT=20030612

 さらに毎日新聞の全国紙でも、綾の鉄塔問題について「希少な照葉樹林を傷めるな」と報道しています。
http://www.mainichi.co.jp/eye/kishanome/200307/09.html

▼工事着工のニュースはこちらから
毎日新聞↓
http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/884397/88bb208dH8e96-0-1.html
宮崎日日新聞↓
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/index.php3?PT=1#2003081912

他の新聞記事についてはこちらから → http://www.happyplanet.gr.jp
8月22日の週間金曜日、財)日本自然保護協会会報誌「自然保護」9月10月号にも綾の森と鉄塔問題が取り上げられる予定です。

財)日本自然保護協会は、緊急声明文を発表しています。(★注2)

 しかし、九州電力は、過去からの概念を全く変えることなく、指摘のある保護地域を含め、工事を推し進めようとしています。工事は、18年7月に完成する予定です。引き続き、下記のキャンペーンを続けていきますので、どうか宜しくお願い申し上げます。日本の文化のルーツでもある森に、皆様の声援を送ってください。

 この鉄塔問題は、宮崎県木城町の小丸川揚水発電所(諫早干拓工事よりも莫大な費用がかかっている)のための鉄塔ですが、7月16日のニュースステーションで、この問題が取り上げられたように、小丸川揚水発電所は、ほとんど使い道がない可能性が高いのです。いわゆる工事のための工事ということになるのでしょうか。
 使われないもののために、大切な自然が破壊されるということだけは、何としても避けたいものです。
 この問題は、日本の未来を占うようなものでもあると思います。
 市民の善意が試される問題だからです。そして、森から育まれたのが日本の文化です。照葉樹林は、私達の心の故郷です。後世にこの森をよい形で残し、自然を大切にする日本人の優しい心を伝えていくのが私たちの使命です。

 これからは、市民の善意が風を作り、環境立国としての日本の潮流を作っていくと思います。
 どうか、皆様の応援を宜しくお願い申し上げます。方法を次のように提案させていただきます。

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■方法その1■宮崎県知事へ、緊急提言
8月14日、7月に就任したばかりの宮崎県新知事、安藤忠恕(あんどうただひろ)氏が「県民の声」を聞く専用回線(ファックス)をオープンしました。この回線に是非皆様からの善意の声を発信してください
世界遺産(★注4)への道を閉ざす綾の鉄塔着工を九州電力が再考するよう、知事のリーダーシップに期待します」というような簡単なメッセージをお送りしてください。
 立ち上がりは、ちょうどマスコミも注目しています!!!できるだけ緊急にメッセージをお送りいただけましたら大変幸いです。 メッセージは、もし、綾の森を知っている方は、自分の綾の森に対する思いとか、署名に御協力してくださった方は、どのように署名に協力したとか、出来るだけ個人バージョンが入ったほうが効果的だと考えられます。
☆ファックスメッセージ受付先 0120−383447(24時間受付)
☆☆☆
■方法その2■マスコミへの働きかけ
◇ニュースステーション(テレビ朝日))、ニュース23(TBS)へ
もう一度番組で綾の森の問題を取り上げて下さい!とお願いしましょう
☆ニュースステーションへの宛先
・http://www.tv-asahi.co.jp/n-station/index2.html
ニューステーションへのメールはこちらから ↑
・電話では、03−6406−2222(意見係りの方が直接出ます。かける前に内容を整理しておいてください)
・郵送では、106-8001テレビ朝日ニュースステーション で届きます。
☆ニュース23への宛先
・郵送では、〒107-8006 TBS報道局 News23で届きます。
・メールでは、n23@sol.dti.ne.jp です。
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■方法その3■九州電力へ「工事を止めて!」と意見を出してください
810-8720 福岡市中央区渡辺通 2-1-82 九州電力株式会社

■方法その4■宮崎県綾町の工事現場へ駆け付けてください。
・日  時/8月20(水)、21(木)、22(金)
      各日朝7時半集合
     ・集合場所/75番鉄塔へ続く林道入口
           通称=千尋(せんぴろ)
      (綾町役場から照葉大橋へ続く綾南川の県道沿い)
      車は現場入口より少し先の千尋川原に止めて下さい
・呼びかけ/綾の森を守る地元有志の会
      「綾の森と景観を守る」市民行動実行委員会
・連絡先/0985-77-3264
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何卒、どうか、宜しくお願い申し上げます。
また、皆様からのご意見もお待ちいたしております。

綾の森を救おう緊急キャンペーン事務局
○宮崎県綾町
「綾の森と景観を守る」市民行動実行委員会
共同代表 小川渉
0985−77−3264(電話&ファックス)
○関東 綾の森を支援する会
世話人 中村いづみ
04−7167−7019(電話&ファックス)
http://www.happyplanet.gr.jp(URL)
FZI01463@nifty.ne.jp(メールアドレス)

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★注1 綾の森の学術的な価値について
その1 モンスーン型照葉樹林で世界最大
その2 世界の照葉樹林の北限として、さらに低地で北限に達した照葉樹林として貴重
その3 熱帯多雨林から北限地域まで森林が連続している地域は、世界の中でもアジアの多雨地域だけ。このことは、森林の成立を条件づける湿度と温度のうち、温度条件だけで植生の配列決まる唯一の地域である。照葉樹林は、その中で熱帯多雨林と針葉樹林の中間的な要素として森林の推移等を研究する上でも重要で、温暖化などの気候変化時、森林がどう動くか考えるときにも重要。結論として綾の森は、世界で最も研究要素のある森。
その4 国内の森林(針葉樹、落葉広葉樹を含め)で最も多様性を誇る
その5 日本の照葉樹林の種の起源。(南九州地域)
その6 日本の照葉樹林の動植物のほとんどをカバーする森(屋久島の照葉樹林が「島の生態系」であるのに対し、綾には屋久島にはない動植物が見られ普遍性が高い)
その7 日本文化のルーツとも言われる照葉樹林文化を産み出した森。(お茶や餅、漆、麹などは、アジアの照葉樹林帯で生まれた。)
その8 日本西南の照葉樹の代表、イチイガシの原生的な森が存在。
(以上は、東京大学教授・大澤雅彦氏、国立民族博物館名誉教授・佐々木高明氏、京都大学生態学研究センター助教授・湯本貴和氏、国際生態学センター研究所所長・宮脇昭氏、宮崎県立農業高校・河野耕三氏、東京農業大学教授・中村幸人氏の意見を参考にした)

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★注2 財)日本自然保護協会の九州電力への緊急声明文
  2003年6月12日
九州電力株式会社
代表取締役社長 鎌田迪貞 殿
(財)日本自然保護協会
                        理事長  田畑 貞寿
                        専務理事 大澤 雅彦
                        常務理事 吉田 正人
宮崎県綾町の照葉樹林保全と送電線建設計画に対する緊急声明
 宮崎県綾町に残る照葉樹林は、わが国の暖温帯を代表する植生であり、多くの照葉樹林が森林伐採や道路建設などによって消滅・寸断される中で、唯一まとまった面積が保たれていることから、環境省・林野庁の世界自然遺産候補地に関する検討会においても、日本を代表する17の自然遺産候補地のひとつに挙げられました。最終リストにはもれたものの、人と自然との持続的な共生関係を実現する保護地域である、ユネスコの人間と生物圏(MAB)計画の「生物圏保存地域」とすることがふさわしいと指摘されました。
 しかるに貴社は、綾町の照葉樹林の隣接地に、送電線(小丸川幹線)を建設する計画であり、世界自然遺産暫定リスト検討会議の終了を待って、今にも着工する予定であると聞きます。その理由として貴社は、送電線の建設位置が世界自然遺産候補地の核心地域でないため、今後の自然遺産推薦には影響しないという立場をとっていると聞きます。
 しかし、世界遺産条約はその履行指針において、「(自然遺産候補地の)境界線は、すぐれて普遍的な価値を人間の侵入や外側の資源利用から守るため十分な隣接地域を含むべきである(自然遺産登録基準35bVI)」として、十分な緩衝地帯を含むことを求めており、核心地域でないからという理由で送電線を建設してよいということにはなりません。
 また生物圏保存地域は、核心地域と緩衝地帯を持った保護地域であり、緩衝地帯の外側の開発は認めていますが、緩衝地帯は核心地域と同様な自然環境に保ち、研究教育などの利用が認められる地域とされています。
 貴社が行おうとしている送電線建設計画は、将来的な世界自然遺産推薦やMAB国内委員会において検討がすすめられようとしている生物圏保存地域の登録に、重大な影響を与えかねません。そこで以下の通り、緊急に要望します。

 九州電力は、MAB国内委員会において、生物圏保存地域の検討が終了するまで送電線建設工事を見合わせるべきである。さらにこれら国際的保護地域の基準にしたがって、そのルート変更を検討すべきである。
〒102−0075 東京都千代田区三番町5-24山路三番町ビル3F 
(財)日本自然保護協会
TEL 03-3265-0523 FAX 03-3265-0527

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★注3 地元の保護団体が出した申し入れ書と新聞記事について

○地元では、申し入れ書を提出しました○
綾町の高圧送電線鉄塔建設問題で、日本自然保護協会との対話を打ち切り、一方的に工事着工声明を発表した九州電力に対して地元では、綾町議会議員や保護団体の代表らが、九州電力に対して申し入れ書を提出し、「何百年、何千年かけてできた森を守ろうとするわれわれの思いも汲みとってほしい」と訴えました。

 このことに関する新聞記事は、こちらのアドレスで見ることができます。

宮崎日日新聞社  
県内のニュースより
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/index.php3?PT=1#2003081315
 九電に着工見合わせ

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○申し入れ書○
2003年8月12日
九州電力株式会社 代表取締役 松尾新吾 様
綾の森を守る地元有志の会 代表 福田正照
「綾の森と景観を守る」市民行動実行委員会 共同代表 坂元守雄

申し入れ書
一  「綾の照葉樹林」の世界遺産への可能性を断つ小丸川幹線工事を再考し、工事着工声明を撤回してください。

 私たちは、再三にわたり「綾の森を守るために、小丸川幹線を着工しないでください」「綾の照葉樹林の世界遺産への可能性を断つ小丸川幹線工事は着工しないでください」と訴え続けてきました。
 また、財)日本自然保護協会も世界遺産登録や生物圏保存地域登録に重大な影響を与えかねないと指摘し、建設工事見合わせなどを含めて緊急声明を出し、貴社との話し合いが持たれてきました。
 「綾の照葉樹林」は、今般の環境省と林野庁が主催した世界自然遺産候補地検討会で、最終選考の3地域には入らなかったものの、「東アジアで唯一まとまって残存ずる照葉樹林。核となる部分は原生性が高く、状態もいい」として世界的に重要なことが学術上からも認められ、事実上「次点」と位置づけられました。関係者ならずとも、次期世界遺産候補地登録に向けて希望は膨らむばかりです。同時に、次期候補地への課題として、保全と復元も強く求められ、それに向けた展望も語られ始めました。なかでも、75番鉄塔建設予定地付近は復元途上にある照葉樹林として注目される場所であり、コア(中核)地域を守るバッファーゾーン(緩衝地帯)としても大切な場所になっています。世界遺産検討委員の大沢雅彦・東大教授(植物生態学)も現地を視察し、「(送電鉄塔建設)ルートは森を分断する」と指摘し、「照葉樹林帯の脇に巨大鉄塔が立っていたら、世界遺産の候補地には推せない。世界遺産には景観という項目もある。優れた自然の風景美という条件に直接抵触する。」と述べています。進められようとしている小丸川幹線工事は、まさに「綾の照葉樹林」の世界遺産への可能性を断つことになります。しかしながら貴社は、大沢教授が専務理事を努める財)日本自然保護協会との対話関係も打ち切り、8月6日には、「世界遺産登録に影響はない」などとして、一方的に工事着工声明を発表されました。これは根拠不明で、社会的に全く納得のいかない勝手な声明であり、対話関係すら成立させない暴力的声明です。
 また、宮崎県では新しい知事が誕生したばかりであり、県民は、新しい県土づくりに期待を膨らませて見守っています。新知事は、綾の送電鉄塔問題に対しては、選挙中から双方より話を聞き判断したいとしてきました。このことも待たずに着工声明を出されるのは、県知事無視であり、県民無視と言わざるを得ません。
以上

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★注4
「世界遺産へ登録しよう!」の署名運動が、昨年9月から12月に全国的に展開され、14万7千人分が集まり、12月16日に、環境省へ提出しました。
 その後、次期世界遺産登録候補地検討会議が開催され、最終選考の日まで、綾の森が残りました。
 結果は、知床半島、南西諸島、小笠原諸島と決定し、残念ながら、綾の森は次点でした。しかし、それまでないがしろにされてきた照葉樹林に、歴史上初めて日の目が当たり、さらに、学術的には、綾の森が、他の3か所よりも、日本の固有的財産であり、世界的に非常に重要な森であることが認識されました。
 会議の模様は下記のとおりです。

☆☆☆

 会議は、7人の検討委員によって行われました。ある委員の先生から
「グローバルな地球上の配分の中で、日本の置かれている位置として具体的に価値を出すとしたら、それは、照葉樹林しかない。私としては、日本の照葉樹林の中で一番代表的な価値に匹敵する綾をあげる。規模は小さいが、…南西諸島、小笠原は、いずれも島の中の照葉樹林。…・・。北限の照葉樹林は、日本しかない。可能であれば、日本から照葉樹林を出したい」という主旨のことを述べられいましたが、それに対して価値は充分分かるが分断されたところであり、今のままでは少し厳しい、という意見も出ました。
 そして、座長の岩槻先生が「非常に積極的に推すのは難しいが、日本の照葉樹林としての価値は充分あるので、最終のリストに残しましょう」と言って、綾の森は、会議の後半まで残ったのです。

 会議後半部分の最後には、次のような議論がかわされました。
 「何とか日本を代表する照葉樹林の重要性についてここで見直したい。照葉樹林は、あまりにも身近なニュアンスが強すぎて客観的にみることが出来なかった。世界的に見ると、ブナ林は、それぞれの地域なりに発展したが、照葉樹林は、日本の代表であると同時に日本の固有なものである。いろいろな意味でこのままでは、照葉樹林の現状は縮小されていく。身近であるがゆえに、ないがしろにされてきたのが照葉樹林である。そういった事実を踏まえた上で、復元する姿勢を見せることが必要。 日本がその生態系に対して唯一保全の責任がある」
「ヨーロッパの照葉樹林はアジアのモンスーン型の照葉樹林とは全然違う。(そういった意味で九州中央山地は)世界的にも貴重なので見直したい」
「 残らないなら、保護地域にする勧告を行うようにしてほしい。 今、すぐに何らかの措置を取らなければいけない 今後5年で、といっている間に、開発が進む可能性がある」

岩槻 (照葉樹林について) 今日は推せないが、非常に重要なことは分かった。
という論議が会議の最後までかわされたのです。しかも、ある選考委員の先生からは、何度も、「特に綾の森が重要」という言葉が発せられました。

(環境省による、議事録や検討委員の先生方のお名前は、下記のアドレスから見られます。)
http://www.env.go.jp/nature/isan/kento/030526/index.html
2003/8/14
ボッ♪ボッ♪僕等は省エネ〜探〜偵〜団!
■「省エネ探偵団」ご紹介
 先日の「NHKニュース10」放映に際しましては、お騒がせ致しました。台風報道のため短く再編集されたとのことで、足温ネットの名前も出ませんでした(説明すると長くなるからだそうです)が、「節電所」の趣旨についてはご理解いただけたのではないかと思っています。
 さて、足温ネットでは、「節電所」づくりのために、小学生・中学生を対象にした「省エネ探偵団」“指令書”を作成しました。ホームページにアップしましたので、ぜひご覧下さい。
 ここから→ http://oa145309.awmi2.jp/tanteisirei1.html
 家庭の電力消費の実態を調べながら、省エネや節電の可能性を探っていくことをねらっています。そして家族みんなで、節電できる仕組みを考え楽しい「節電所」家庭の普及を願っています。

■板取村キャンプ&フィールドワークご案内
 グループKIKIでは、今年もまた、夏のキャンプを行ないます。行き先は私たちの市民率発電所設立の最大のきっかけとなった、岐阜県板取村を再び訪れます。氷河期の植生を残す神秘的な深山の渓谷を水没させるダムの計画は止まりましたが、いたずらに自然を破壊する道路工事などが続いています。地元の方々の案内で、貴重な山と、豊かな長良川水系でのフィールドワーク、温泉や山の幸、川の幸も堪能できます。
 現地参加を含め、ご一緒いただける方はぜひご連絡下さい。
 ◇日時 8月23日(土)〜25日(月)
 ◇場所 岐阜県武儀郡板取村
        板取村HPhttp://www.vill.itadori.gifu.jp/index.html
        大釜倶楽部HPhttp://www.geocities.co.jp/NatureLand/3901/
 ◇日程 23日(土) 午前7:00江戸川・小松川市民ファーム発
             寄り道しながら午後4時までに現地着。バンガローに分宿。
      24日(日) 西が洞ツアー(子ども等は別プログラム)、森林散策。
             バーベキュー。現地大釜倶楽部の方々も合流して酒盛り。
      25日(月) 岐阜在住生物学者の新村安雄さんによる長良川フィールドワーク
             午後現地発
 ◇持参 はし、コップ、皿、コメ一人5合、シュラフ、水着、缶詰、酒、常備薬、着替え・靴はびしょぬれになるので替えの用意を、(沢登靴は調査中)
 ◇費用 概算 大人2万円、子ども1万円
           (東京からの交通費、宿泊・食費、保険、現地カンパ)
 ◇連絡先 大河内秀人 hit@juko-in.com 090-3213-4575
        田中 優 tanakayu2002@ybb.ne.jp
2003/8/11
インド発Fw: 平和に暮らす権利と歴史を学ぶ責任(原爆に関して)
 国際子ども権利センターのメンバーで、インドで活動する、広島出身の中山さんが現地のメディアに出した、原爆に関するプレスリリースについてのメールを転送させていただきます。
 最近、いろいろな方と話していて、有事法制や日本の核武装いたしかたなしという意見を多く聞くようになりました。しかし、その先にあるものは何か、冷静に考える必要があります。冷戦時代に比べて日本の安全に対する脅威が高まっているとは到底考えられないのですが、戦争へと進めようとする力が強くなっています。
 人類の教訓にすべきはずのヒロシマ・ナガサキが、核アレルギーの原因物質としてしか見られない状況になりつつあります。イスラエルのように、被害者であることを翳して攻撃を正当化していく日が近いのでしょうか? 
 被害者だからこそ言えること、今、言わなくてはならないことがあります。そしてそれを安心と信頼を積み上げる努力で支えて行きたいと思います。私たちの新刊『戦争をしなくてすむ世界をつくるための30の方法』(合同出版)もぜひよろしくお願いします。▽以下のアマゾンのページからも購入できます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/477260314X/qid=1060554665/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-6325421-7027438

▼以下転載
皆さま(重複をお許し下さい)

 (転送歓迎)

 いかがお過ごしでしょうか。モンスーン時期も真っ盛りのバンガロールからメールを書いています。

 8月9日今日は長崎に原爆が落とされた日ですが、それにあわせて、昨日、インドの新聞社数社とラジオ局を駆け回り、プレスリリースを出しました。デカンヘラルド紙( Deccan Herald )、ザ・ヒンドゥ(The Hindu)とヴィジェイタイムズ(VijayTimes)がそれぞれ、私の書いた記事を載せたり、インタビューを載せるなど、真剣に取り扱ってくれたことがとても嬉しかったです。以下、書いた記事を翻訳しましたので、原文(英文)とともに以下に貼り付けます。読んで頂ければ幸いです。

中山実生

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 私の故郷、広島は緑が生い茂る山と青い海に囲まれ、7本の川が流れる自然に豊んだところです。58年前、この街で一体何が起こったのか想像がつくでしょうか。

 1945年8月6日、私の美しい街は原爆によって完全に焼かれ、破壊されました。一瞬にして20万人の命が奪われたのです。広島は炎の海に巻かれ、黒い雨が被爆者の顔を打ちました。人々は、一滴の水を求めて延々と歩き続けました。肌は焼けただれ、むけていきました。およそ2000人の子どもたちの命が奪われたと言われています。その多くは0-7歳と13-14歳の小さな子どもたちでした。一方で、空襲を避けるため、親との離別を強制され、疎開させられた子どもたちは、原爆から生き延び、故郷に帰ってきました。彼らがそこで見て驚愕させられた光景とは、強く臭う死体の山とヤケドと傷に苦しむ人びとでした。子どもたちは、街中をさまよい続け、親、親戚、友人を捜しました。しかし、彼らの多くは、原爆孤児となりました。その数は、2000人から6500人いたと言われています。戦後、彼らは児童労働者として、物乞いをしたり、物売りをしたり、靴磨きをして、懸命に食いつないでいきました。そうです、もう一度この世を生き延びるために!

 一度戦争が勃発すれば、人権は著しく無視され、剥奪されます。広島の子どもたちも当時、教育の権利を奪われ、ペンを持つ代わりに、銃と銃弾を作らされました。発達と生存の権利も当然奪われました。適切な食べ物も飲み物も全くありませんでした。表現の自由、思想と良心の自由も守られませんでした。入隊拒否をすることもできず、非人間的な闘いにNoという自由もありませんでした。彼らはただ、沈黙を強要され、国に従わされたのです。

 広島と長崎が単なる過去のことなのか、私たちは、自分自身を問い直さなければならないでしょう。死者は本当に沈黙したままなのでしょうか。いいえ、彼らは私たちに原爆の様子を生々しく語っています。彼らも本当は生き延びて、平和に暮らすのを望んでいただけだったのです!彼らは、私たちに悲惨さを伝える単なる例として死んでいったのではありません。広島と長崎の子どもたちの、女性の、その他の人たちの苦しみと悲しみを、私たちは世代から世代へと語り継いでいかなければなりません。現代社会が人びとの苦しみを忘れ、無視していっていることに対し、私たちは警鐘を鳴らさなければなりません。そして、この世界が、国防の名の下に、恐ろしい核兵器を所有することを正当化していることに対して非難していかなければなりません。核弾頭は肌の色、国籍、性別、人種に関係なく、私たちを殺します。したがって、原爆がもう一度一国で落とされれば、私たち全てが死ぬのです。そして、原爆は、もちろん隣国だけでなく、私たちの美しい惑星全体に影響を及ぼすのです。まさにこのことを、広島と長崎の死者は私たちに伝えているのです!そして、原爆から生き延びた生存者たちはいまもずっと戦争の事実を語り伝えつづけています。彼らが声を上げていることに対し、私たちがこれ以上無関心をよそおうことは許されないのです。

 私たち一人ひとりは、平和に暮らす権利があると同時に、過去の歴史を辿り学ぶ責任を持っています。インドは、このメッセージを世界へ広げていく重要な役割を担えると私は信じています。そして、インドが核兵器のない世界を創っていくために強いイニシアチブを取ることができると思います。特に、子どもと若者がリーダーシップを取り、世界へ伝えていかなければならないと思います。「憎しみではなく、愛と思いやりを、利己主義でなく、寛容と忍耐を、いがみ合いではなく、相互理解を私たちの間にもたらし、活かし続けなければならないことを!」なぜ、子どもと若者なのでしょうか?それは、彼らが私たちの未来でもあり、現在でもあるからです!そして、歴史を伝え、暴力のない世界を創り出していく責任と権利を持っているからなのです!

子どもの権利活動家 広島出身
バンガロール在住
中山実生


My hometown, Hiroshima, has rich nature, 7 rivers flowing throughout the city, surrounded by the green mountains and blue sea. Now, who among us can be imaginable enough to think about what happened there 58 years ago?

On the 6th of August, 1945, my beautiful town was completely burnt and destroyed by Genbaku, an atomic bomb and more than 2 lahks of my people were killed in a twinkle. Hiroshima perished in flames and black rain whipped the Hibakusha, survivors of atomic bombs. People marched the streets on and on, looking for a single drop of water. Skins were burnt and peeled off. About 2000 children were victimized so far. Most of them were very small, aged 0-7 and 13-14. Children, who were forced to be apart from parents and to move to the villages in order to escape from the air raid, survived Genbaku and came back to the hometown. It was a stunning sights for them that there were mountains of bodies, stinking strongly and people were suffering from the burns and injuries. They roamed and roamed in the city to try to find their parents, relatives and friends, in vain became orphanages. There were 2000-6500 estimated orphanages and most of them became child labourers. They were begging, selling small things, polishing shoes, and tried to meet their own ends to survive once again!

Once the war breaks out, human rights are ignored and deprived exclusively. Children in the Hiroshima city were deprived of right to education and were forced to produce guns and bullets instead of holding pens. Development and survival rights were obviously deprived. There were no proper foods and drinks at all. The right to express freely and right to freedom of thought and conscience were not protected. Children could not refuse to join the army and could never say NO to this inhumane fight during the wartime. They ere forcibly just shut up, and obeyed the nation.

We must question if Hiroshima and Nagasaki are just the past. Are the dead really remaining silent? No. They are giving a vivid description of the Genbaku. They really wanted to survive and just live peacefully! They died, not just because they want to show us examples of this cruelty. From generation to generation, we must hand down the sufferings and sorrows of children, women and others of Hiroshima and Nagasaki. We must warn against the society that our modern society is forgetting and ignoring people’s grieves and justifying to own the brutal nuclear weapons in the name of defense of the nation. However, bullets will never discriminate by the colors of skin, nationality, sex, and race, but murder all of us. Therefore, all are dying, once the Genbaku is again dropped on a nation, and it will absolutely affect not only the neighboring countries, but also our entire beautiful planet. That’s what the dead of Hiroshima and Nagasaki are telling us! Still the survivors keep telling the facts of war and we should not be indifference to their raised voices anymore.

Every one of us has a responsibility to learn our past history as well as a right to live in peace. I believe India can play a significant role to spread this message to the world. I am really confident that India can take a strong initiative to create the nuclear-weapons-free world. Especially, children and young people should be leaders to tell the world: “that not hatred, but loving and caring, not egoism, but tolerance and generosity, not feud, but mutual understanding should be born and existed among us.” Why children and young people? Because they are the present as well as the future of us, and have rights and responsibilities to tell the history and create a non-violent world.

Child Rights Activist from Hiroshima
Jayanagar
Mioi NAKAYAMA

★★★★★★★★★★★★★★
中山実生 mioi@tkg.att.ne.jp

子どもの権利活動家

「働く子どもの『遺産と伝説』キャンペーン」
olaljp@yahoo.co.jp
2003/8/4
家庭を「節電所」に〜足温ネットが無利子融資開始
◆冷蔵庫をちょっと見てください
 ドアの内側のラベルに書かれた消費電力が年間600KWH(月50KWH)に近かったら、新しい省エネ型でノンフロンの冷蔵庫への買い換えをお勧めします。450リットルの大きさで年間200KWHを切るものもあります。その差が400KWHなら、電気代が毎年8000円以上節約できますから、地球にやさしい上に、意外とモトも取れちゃうのではないでしょうか。
 でも、今すぐそんな手持ちはない、という方に足温ネットでは、その初期投資の一部について無利子の融資を始めます。
 現在ご使用の冷蔵庫と購入する省エネ型冷蔵庫の消費電力の差によって生じる1年間の電気料金の節約分の5倍を現金で融資し、それを5年間で返済してもらうものです。
 例えばおたくの冷蔵庫の年間消費電力が580KWHで、買い換え後のものが190KWHなら、(580−190)×23(円・電気料金単価)×5=44850円になりますから、6〜7万円の手持ちで購入できます。あとは5年間、電気代で浮いた金額を返済に充てればいい、という仕組みです。

◆みんなの家庭を「節電所」に
 家庭の電力消費を調べると、エアコン、冷蔵庫、テレビで年間消費量の56%を占めています。そのいずれも数年前に比べて何分の一という省電力型が市販されています。それらを買い換えることにより、30%以上の消費電力をカットすることができます。
 足温ネットは、地球を汚さず、自然を壊さず、未来に負担をかけない社会をめざし、家庭や地域でできることを提案しています。身近なところに自然エネルギーによる発電所を運営する仕組みとして、グリーン電力証書&地域通貨「えどがわっと」の市民立江戸川第一発電所を設置しました。
 このようにクリーンな発電への転換を促す一方、需要を減らすことで発電所の設置や稼動を抑えられるわけで、消費電力をシステマチックに減らす「節電所」の普及に取り組んで行きたいと考えました。私たちが開発し今春出版した『ECOエコ省エネゲーム』(合同出版)でもわかるように、家庭の備品や設備を換えるだけで、努力や我慢をしなくても、50%とか60%と、かなりドラスチックに電力需要を減らすことが可能です。
 今回の融資を「冷蔵庫」に限っているのは、テレビやエアコンは使用頻度により効果のバラツキが大きいためです。

◆これが僕らの平和活動
 今年の電力不足キャンペーンも含め、日本では利権や軍事の政策意図を伴って原子力やダムの電源開発が進められています。足温ネットでは、地球や私たちの未来のために、またエネルギーをめぐる戦争を無効化するために、自立した地域をめざしています。この融資制度も、小規模なものではありますが、結局は環境を破壊したり、貧富の格差を広げたり、挙句莫大な税金を投入するような金融政策に対抗し、夢を共有しながら信頼関係を深め、地域の安定と安全を実現する取り組みでもあります。
 足温ネットでは江戸川区および周辺地域の方を対象としていますが、このような仕組みはどこでも、また小規模からでも始められます。平和な世界を願い、いのちと未来を大切にするなら、正しい情報のもとに合理的な選択のできる「仕組み」を足元から築いていくことは可能です。

 ◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇

 この「節電所」事業に関連して、足温ネット事務局長の山崎くんが、今日(8月4日)の毎日新聞に紹介されています。また、7月17日の同紙に電力不足問題に対する私の意見として掲載されたものがインターネット版(http://www.mainichi.co.jp/eye/interview/200307/18-1.html)に出ていますのでご参照下さい。ただし、以前にも言い訳致しましたとおり、本来の私の主張は、「コンセントをこまめに抜く」というような、みんなの努力より合理的な政策が必要で、そういう意識のある人なら正しい情報と仕組みがあれば、必然的に適切な選択をするということでした。

 以下は「節電所」(買い替えモニター制度)のご案内です。

(転送歓迎)
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            省エネ家電であなたの家も節電所
           省エネ家電買い替えモニター事業
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■内容:省エネ家電への買い替えを希望する家庭に対して、省エネに
      よる電気料金の節減分の概ね5年間分を無利子融資するもの
     です。今回は冷蔵庫です。
■対象:家庭20件程度(以下の4点が用件です)
     ・江戸川区およびその周辺地域にお住まい
     ・省エネに関心がある
     ・返済までの期間事業に参加できる
     ・返済する意志がある
■申込:参加を希望する家庭は、現在使っている冷蔵庫のメーカー名・
     型式・電力消費量などをFAXまたはハガキでお知らせ下さい。
     期限は8月8日までです(当日消印有効)。
     会で選定後、8月中旬に合否を通知します。融資については、
     会が開催する事業説明会に出席していただき、買い替えを確
     認した後に現金で手渡します。

  電気事業連合会の調査によると、家庭における年間電力消費量は
1世帯あたり3,569kWh(2001年度)と10年間で18%増加していま
す。私たちは、家庭の年間電力消費量の17%余りを冷蔵庫が消費し
ているとみています。省エネ家電に買い替えることで一定の効果があげ
られると判断し、この事業をスタートさせました。
  省エネも余剰エネルギーを生み出すと言う点では発電と同じです。
この事業によって各家庭を発電所ならぬ“節電所”にしていきたいと考
えています。

■お問い合わせ
NPO法人足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ
EdogawaCitizen’s network forClimateChange (ECCC)
〒132-0033東京都江戸川区東小松川3丁目35−13−204
TEL:03-3654-9188 FAX:03-3654-4727
E-mail:yamachan@jca.apc.org

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プレスリリース
省エネ家電であなたの家も節電所
〜東京・江戸川区の環境NPOが買い替えモニター事業開始
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  東京都・江戸川区にある環境NPO「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ(足温ネット)」は、このほど新たな地球温暖化対策事業を始めた。
  事業名称は「省エネ家電買い換えモニター事業」と言い、省エネ家電への買い替えを希望する家庭に対して、省エネによる電気料金の節減分の概ね5年間分を無利子融資する内容。対象は冷蔵庫で、各家庭では、買い替え後に節減できた電気料金で融資分を返済する。いわば、未来の節約分で省エネ家電の購入価格の一部をまかなうものだ。
  募集対象は江戸川区およびその周辺地域にお住まいで、省エネに関心があり、返済までの期間事業に参加でき、返済する意志がある家庭で、今回は20件程度を募集する。参加を希望する家庭は、現在使っている冷蔵庫のメーカー名・型式・電力消費量などをFAXまたはハガキで申し込む。期限は8月8日まで(当日消印有効)。会で選定後、8月中旬に合否を通知する。融資は、会が開催する事業説明会に出席し、買い替えを確認した後に現金で手渡す。
  電気事業連合会の調査によると、家庭における年間電力消費量は1世帯あたり3,569kWh(2001年度)と10年間で18%増加している。同会の調査では家庭の年間電力消費量の17%余りを冷蔵庫が消費しているとみており、省エネ家電に買い替えることで一定の効果があげられると判断、この事業をスタートさせた。
  同会では「省エネも余剰エネルギーを生み出すと言う点では発電と同じ。この事業によって各家庭を発電所ならぬ“節電所”にしていきたい」としている。同様の試みでは、風車の町として知られる山形県・立川町が「町民節電所づくり」を柱とする省エネルギービジョンをまとめたほか東京都も環境NPOや消費者団体、家電業界団体らと協力して「家電で少エネ実行委員会」を立ち上げ、省エネラベル表示などのプロジェクト実施をめざしている。
◆連絡先 NPO法人 足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ
電話:03−3654−9188 FAX:03−3654−4727
2003/7/26
三流国家で愛国心を持つこと
 2003年版『子ども白書』(草土文化より近日刊行・2500円)で、愛国心教育・国際理解教育に関する部分の執筆を担当しました。
 私自身、自分たちの「国家」を希求するパレスチナやユダヤの人々と接してきたことを含め、今の世界の仕組みの中で国家の重要性は認識していますし、民主主義国家における「公共性」と「責任」につながる愛国心の涵養は必要と思います。そして、経済的にも環境的にも文化的にもこの国を破滅に導こうとしている現政権の閣僚たちの何万倍の愛国心を持っていると自負します。
 子どもの頃、日本は過去の反省の上に戦争を放棄し、他国の脅威にならず、その平和の理念と優秀さと勤勉さで信頼を得つつ発展し、世界の手本となろうとしているのだと教わり、日本人であることを誇りに思い、自分も社会に貢献しなくてはいけないと誓ったものです。このことは、その後、侵略戦争の実態を知り、経済発展の陰で収奪される人々や国内の様々な問題に出会ったあとも、間違いなく正しいことと確信しています。なぜかというと、憲法9条は独善ではなく普遍的に正しいことであり、その理念のもとに私たちは「変われた」からです。その意志を持って、理想へ向かう生き方のできるはずの国だからです。
 ですから、今の日本の「国」がやろうとしていることは、私にとって悉く「愛国心」を傷つけられることです。理想を捨てて戦争国家へ逆戻りしようとしています。でたらめな言いがかりをつけて強奪するギャングの後ろでちょろちょろするチンピラです。これは他者を認め、対等な関係で信頼関係を醸成していくのとは全く逆の発想をしているということです。対話を拒み、支配の関係で黙らせようとします。情報を操り、真実を伝えず、憎悪を掻き立て恐怖心を煽り、思考や論理ではなく感情とイメージで特定の集団を抹殺していきます。ふだんは他人に無関心で冷めた人たちが、攻撃するときだけ熱くなります。
 こんな三流に成り下がった国を、少しでもよい方向へ変えていこうというのが本当の愛国心ではないでしょうか。そのためにはまず、現実を直視して、それがどのようにして起きてきたのかを冷静に分析すべきことは自明です。これを自虐的としか言えない、謝らないことで保とうとし、攻撃することでしか力を示せないようでは、この21世紀まで人間社会を高めてきた、はかり知れない犠牲を無にするものです。
 今更「気がついたらいつの間にかこうなっていた」でも仕方のないことですが、とにかく日本がどういう国になっているか、どこへ向かっているのかということを、じっくりと考えなくてはなりません。有事法制も進み、教育基本法が変えられようとしています。ОDA大綱の見直しも「国益」重視の内向きな方向で進められています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/t_minaoshi/taiko.html
この案に対して、先日の公聴会でJVCの高橋さんが意見を出しました。
http://oa145309.awmi2.jp/ODATAIKOUiken.html
外務省は8月8日まで意見を受け付けています。
 また、先の湾岸戦争時と同様、国際貢献なのか国内問題なのかわからない議論が続いていますが、自衛隊の派遣についてイラクからJVCの佐藤さんが意見を寄せています。
http://oa145309.awmi2.jp/page-466.html
http://oa145309.awmi2.jp/JVCIRAQ030723.html

 いろんな人の意見を聞くとき「危険な場所には行かない」というのも「戦場なんだから死者が出てもあたりまえ」も違和感を感じます。ここにいたるプロセスが隠され、いつの間にかなし崩しに進められたからでしょう。しかし現地の米軍はこんな状況だそうです。
http://oa145309.awmi2.jp/TUP138.html(がまんの限界は近い)
http://oa145309.awmi2.jp/TUP142b.html(士気低下に頭を痛める米上層部)

 その軍隊を送り込むアメリカ国内の状況は、http://oa145309.awmi2.jp/TUP130.html(どうなってるんだアメリカ)ということで、イラクの市民を解放して民主主義をもたらすと言っている国の中では、まだこんな現実があります。
http://oa145309.awmi2.jp/TUP126.html(白人だけの卒業パーティ)

 最後に「君が代」に関して。国旗と国歌が相変わらず問題になっています。どちらもあってしかるべきものと思いますが、それは国民が合意できるものであるべきです。その点、日の丸はある意味(過去を清算することを含めて)手続きの問題だと思いますが、「君が代」に関してはどう考えても今の「国家」にふさわしいとは思えません。しかし、私も子どもの学校や野球観戦などで、それを歌わざるをえない状況に追い込まれることがあります。そんなときの「秘策」を見つけました。
 「反ひのきみネット(日の丸・君が代に反対するネットワーク)」というサイトで、こんなページに行き当たりました。
http://www1.jca.apc.org/anti-hinokimi/kissme/index.html

“君が代”の替え歌?ですが、傑作です。レゲエ風のリズムに乗せた曲が聴けます。

  心ならずも「君が代」を歌わざる得ない状況に置かれた人々のた
  めにこの歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となることを願って

という一文があり、私にとって、まさに救いです。

▼▼以下、一部抜粋▼▼

発声は(ほぼ)そのまま、でも歌詞の意味をガラリと変えた君が代の替え歌です。英語が読めないときはフリガナにそって歌ってください

き  み が  あ よ  お  わ
kiss me, girl, and your old one
ち  よ  に い い や ち よ  に
a tip you need, it is years till you're near this
さ   ざ  で   い  し  の
sound of the dead "will she know
し わ お と な り  て
she wants all to not really take
こ  け の  む う す う  ま あ で
cold caves know moon is with whom mad and dead"

訳:
 僕にキスしたら君のその古臭いジョークにも(サヨナラの)キスをしておやりよ 君に必要な忠告をあげよう 死者たちのこの声が君に届くまで何年もかかったんだよ
 「国家ってのは本当に奪ってはならないものを欲しがるけどそのことに気がつく日が来るんだろうか?
 冷たい洞窟だって知ってるんだ
 (戦争で傷つき)気が狂ったり死んでしまった人たちをお月さまはいつも見てるってことを」

註:古臭いジョーク (old one)
 たとえば「南京大虐殺は無かった」とか、「鉄道や学校の建設など植民地にも良いことをしてあげた」とか、「従軍慰安婦は商行為」などの嘘八百。

▲▲抜粋ここまで▲▲




2003/7/5
イラク特措法と劣化ウランなどについて
 あれよあれよという間に、イラク特措法も通過しました。何が「脅威」って、アメリカがいちばん脅威なんだと、実はみんなが承知しているからこそ、もう日本はいいなりになるしかないってのがどうも真相だと思えてきました。
 とりあえずこの日本、自分たちのまわりのことから考えれば、力で解決してきた時代から、弱者も安心して暮らせるような願いが社会化して、法によって治められるようになってきたように、国際社会も人間の良心がルールになっていくように努めるのが、世界のリーダーとしての、本来の役目ではないでしょうか。
 しかし今の私たちの国は、暴力をけしかける側にいて、その暴力の中に若者を送り込み、また暴力の対象となるような道を歩み始めています。
 はかり知れない犠牲の上に築き上げられ、高められてきた人間の願い、社会思想の到達点を嘲笑うかのように、正義と良心を捨て、ただ勝ち残り奪い取ることを正当化するために、被害者を装い、憎悪の対象をつくりあげていきます。本当の被害者は誰か、加害者は誰か、怯えているのは誰か、笑っているのは誰か?実際に何が起こっているのか。一面的ではなく見て、冷静に、合理的に考えることが必要です。

 大量破壊兵器は見つからない代りに、米英軍によって「核兵器」である劣化ウラン弾やクラスター爆弾など、非人道的な武器が使用されたことが明らかになっています。復興や治安回復を大義名分とする(占領軍の)兵士の犠牲者も増え続けていることなど、その原因やこれからのかかわりについて、事実や現実にもとづいて考えていかなくてはなりません。
 そのための情報を、各方面から送っていただいたものなど、寿光院のホームページにアップしていきましたのでぜひご覧下さい。

まずは吉田正弘さんから送られた、いつもの
●イラク劣化ウラン情報 No.4 http://oa145309.awmi2.jp/DUjoho4.html
−− 目次 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(1)「保有していたが使用したかどうかは分からない」
    −−劣化ウランについてウソを付いて開き直る政府答弁。
(2)劣化ウラン問題を追及するルーレン・モレさんを大阪に迎える。
 大阪で7月5日、「劣化ウランに反対するアメリカの科学者ルーレン・モレさん講演会−−劣化ウランの危険性とアメリカでの反対運動 」を開きます。ふるってご参加下さい。
(3)今回のイラク戦争でも湾岸シンドロームが出始めた。
(4)ツワイサ放射線研究施設周辺での被曝の危険が問題に。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そして、放射能被害の研究者
●慶應大学藤田祐幸氏のイラク支援法審議参考人としての陳述書
 http://oa145309.awmi2.jp/FujitaChinjutu.html

あらためて、私たちがイラク復興支援に関して、衆議院議員に宛てた
●日本政府のイラク戦後復興拠出不支持の意見申し入れ 
http://oa145309.awmi2.jp/iraqsienfusiji.html

その他、TUP通信による各国記事などを、寿光院「ForPeace」ページ
 http://oa145309.awmi2.jp/page-361.html
からご覧下さい。


2003/6/11
奥美濃からの便り
 長良川の支流、板取川上流の川浦(かおれ)の谷は、人が踏み入れることも少ない切り立った斜面の狭間で、日照時間が短く、今なお氷河期の植生を残しているといわれます。そんな条件の中で、同じ標高では他に見られない高山植物や、おそらく未だ発見されていない種類の動植物が生きています。その自然を誇りとし、未来のために守っていこうという地元の人々の案内で、水に浸りながら遡上し辿り着いたその場所は、自分を包み込む空気のなかに生命が隙間なく詰まっているような感覚を与える、神聖ささえ感じさせるところでした。

 足温ネットが寿光院の屋根に太陽光発電パネルを設置しようという思いはこの谷間との出会いでした。私も少年時代は山岳部員として、山の自然にははかり知れないことを教えられ、ときにはすくわれたという経験があります。このかけがえのないいのちの源を感じさせ、実際にすべてを浄化し再生し、力の元を運んでくれるその清冽な流れがダムの底に沈められようとしていました。それは都会の生活、日本の繁栄のために仕方のないことなんだという人々に、センチメンタルな環境保護主義者と非難されたりもしましたが、もっとひどい嫌がらせや生活破壊、コミュニティの分断という現実に晒されている地元の人々の立場、そして抹殺されていくいのちを考えたとき、私たちなりの一つの答えが「市民立江戸川第一発電所」でした。といってもこの結論は、「ダムをつくる代わりに太陽光で」という単純なものではなく、利権の思惑で電力需給の実情が正しく知らされない中での「思い込み」から脱し、いのちと未来を見据えたエネルギー政策の転換を提案するものです。

 そんな私たち活動の原点ともいえる板取村で、今年の夏8月24日(土)〜26日(月)の日程でキャンプをします。
 その後諸般の事情で、発電所ダム建設は事実上「中止」になったのですが人目に触れない山奥で(言い方を変えれば利用者もいないところで)、道路やトンネルなどの工事が進められ、破壊が続いています。
 そんな現状と、それでも生きている小さないのちのメッセージを、現地から伝えてくれています。

 開発によって貴重な自然が失われていく。それは仕方のないことだと思う人は多いと思います。自分たちの生活を維持するために、払わなくてはならない代償だと考えられます。いま、夏の電力不足が喧伝されています。ただただ不安が煽られ、原発の再開を求める世論が形成されつつあります。一方政府は脅しのように省エネや節水を呼びかけ、生活者に責任を押し付けます。このように「加害者」と「被害者」の意識を巧みに利用して、莫大な資金を動かし、後は債務と環境破壊で未来にツケを残していきます。

 利便性や快適性において今の生活を改めるという意味ではなく、自分たちにとって本当に必要なものを得るためにどうしたらいいか、を真剣に考えれば、加害性と被害を最小限にする合理的なしくみの可能性が見えてきます。それは利権の側が流す情報だけからは見えません。むしろ、押しつぶされようとする側に立って見えてくるものです。

▼▼▼以下転載(抜粋)▼▼▼

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かおれめーる (No21)
    2003.06.06発行
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今年の5月、川浦ではタニウツギの花がやけに目につきました。
野暮ったい樹形は決して人間に媚びていませんが、群がって咲く花は惚れ惚れとする美しさです。
タニウツギは「崩壊地や新しい林道の縁などに、先駆者として生えてくることも多い」ということです。
たしかに、石垣やモルタルを吹き付けた所でも、隙間を見つけて茂みをつくります。
芽を出してから花を咲かすまで何年かかるのか知りませんが、川浦に中部電力が手をつけてから、もうそれだけの年月が過ぎたのでしょう。
タニウツギの花を見つめて、その年月を考えたものでした。

タニウツギ:http://member.nifty.ne.jp/uch/spec/spec1p6.htm
川浦のタニウツギ:http://gifu.cool.ne.jp/kaore/hana/hana05g.html
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□川浦の今など
□原発の現状
□HPについて
□イワカガミ
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■5月、川浦は静まり返っていました。山々を見つめていると、穏やかに静かで、昔に帰ったような気がします。
* 村が、川浦の各所に「ゴミお持ち帰りください」「落石注意」などの看板を立てました。「吾妻清水」の成分分析表も掲示しました。
でも、全体に管理が放任されているようで、山草や樹木を盗み取りする業者が立ち入りはしないかと、これは本当に心配です。
* まだ「川浦発電所建設事務所」の看板があって、車が数台停まっています。
* 昨年7月の豪雨による根尾側(奥美濃発電所関係)の被害の復旧工事は依然として続けられています。まだ、上大須ダム周辺へは進入禁止です。

■原発の現状
現在稼動している中部電力の原発は、浜岡原子力発電所の2号機だけです。この2号機は、1978(S53)年11月に運転を始めました。出力84万KWです。
それが、2001(H13)年11月、あの1号機の破断事故を受けて運転停止に入りました。昨年5月24日運転を再開しましたが、15時間ほどで水漏れ事故を起こし停止しました。(以上、「かおれめーる」で既報。)
その後、暮の12月になって、試験運転を開始しましたが、直後に水漏れを起こしました。
このときは即時停止をせず今年1月に入ってから停止して検査、そして1月22日から営業運転を開始しました。
ところが、この5月21日、またまた1時間に500ccずつの水漏れが見つかりました。
http://www.chuden.co.jp/hamaoka/DETAIL/senshu.html

中部電力は、もう事故扱いしないのでしょう、プレスリリースもせずHPで発表しただけで、運転しながら修理すると言っています。
1年間に3回も水漏れ事故を起こして、ボロボロの感じです。
なお、1・3・4号機は点検中ですが、いずれも配管のひび割れが続々と見つかり、1・3号機は運転再開予定を2ヶ月延期しました。
それでも4号機は7月末、予定通り運転を始めるということです。

東京電力の原発17基中、稼動しているのは現在1基だけです。
東京電力の「いま電気の状況は」
http://www.tepco.co.jp/setsuden/corp-com/saving/01_1-j.html
停電の可能性があるため、「原子力プラント8〜10 基程度の運転再開がほしい」と言っています。
停止中の原発の運転再開を急ぐ意見の人も多いようです。現在70%です。
<Vote>「東京電力の原子力発電所、一刻も早く運転再開して欲しい?」
http://www.vote.co.jp/vResults/index.phtml?voteID=29793562&cat=16417177

東京電力・資源エネルギー庁はじめ、節電を呼びかけています。
http://www.setsuden.info/

これらについては、問題指摘もあります。

┏━━━━━━━━━ これだけでも読んでみて━━━━━━━━━┓
「関東大停電」の虚実( 高成田 享)  
 http://www.asahi.com/column/aic/Mon/d_drag/20030526.html
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
去る5月21日、石油連盟の新会長に就任した渡文明氏(新日石社長)は記者会見で「今回の原発停止問題を考えても、石油の依存度を下げるがよいのか疑問に思う。・・・脱石油、脱中東というのは不適切だ。」と述べ政府にエネルギー政策の見直しを求めています。(毎日新聞 5/22)
http://www.paj.gr.jp/html/paj/topics/topic20030530.html
(注:毎日新聞の記事によれば「今回の原発停止問題・・」と載っていますが、5月30日発表のHPにはその文言はありません。削除したのでしょうか?)
さまざまな動きの中で、これを良い機会にして、何よりも1日の電力ピーク時の需要を散らす政策を、電力会社任せではなく、打ち出せないものでしょうか。(そうすれば、揚水式発電所はさらに無用の長物になります。)

■イワカガミについて
昨年はキバナシャクナゲについて書きました。
今年は、川浦でイワカガミを見つけました。夢かと思いました。
山の小説や紀行文でイワカガミを知り、ぜひ出会いたいと思っていました。
でも私は、この地方の山々で見かけませんでした。
イワウチワの群生は川浦にも他所にもありますが・・・。
ところが、標高500m程度のところで、花をつけていたのです。
やはり、川浦は貴重な自然を抱えています。失わせてはいけないと思います。
(注:イワカガミは「コイワカガミ」といい美しい花をつける高山植物です。亜高山帯など低山にも見られるといいます。)
「コイワカガミ」
http://homepage2.nifty.com/enman/alpine/koiwakagami.htm

川浦のイワカガミ:http://gifu.cool.ne.jp/kaore/hana/hana05b.html

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◎ 大釜倶楽部の関係者及びその知人友人・メールを頂いた方・HPに書き込みしていただいた方、更に揚水ネットの方々などに無差別でお送りいたしております。
◎ ご希望いただければ、バックナンバーを送信いたします。
◎ ご感想・ご意見、ご叱責も歓迎いたします。
◎ ご迷惑な方は、恐れ入りますが下記メールアドレス宛、その旨お知らせ
ください。
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発行: 板取村大釜倶楽部 
発行責任者:HPkeeper 長尾 和郎
mail: ogama_hpkr@yahoo.co.jp
大釜倶楽部HP「奥美濃の秘境・板取村川浦」
URL: http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3901/
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▲▲▲以上転載▲▲▲

2003/4/15
子どもの犠牲が戦争の道具となる
現代の戦争と子ども−−子どもの犠牲が戦争の道具となる

 現代の戦争は情報戦と言えます。現場で起こっていることがどのように伝えられるかということが、戦局に大きく影響します。そしてそれが、現場に生きる人々の運命を左右していきます。その情報戦争において「子ども」は重要なキーワードです。無垢な子どもがどうなっているかが、その戦争の正当性、合理性などの一般的評価の重要なファクターであり、そのためイメージ戦略としてメディアの中で強調されます。

 ここで一つ心得ておかねばならないのは、戦争当事者は、それが先制であれ防衛であれ、戦争の必然性を求めるということです。そして世論において戦争の動機づけとなっているのは、正当性の建前としての「報復」であり、それは基本的に「憎悪」に基づくものです。イラク攻撃でも、子どもが「巻き添え」になるという悲劇が、戦争の残虐性を問い、米国内や外野としての国際社会の中で、反戦世論の形成をすすめる面もあります。しかし、じつは戦争をしたい側にも都合の良い「事件」になっていると私は考えます。それは一方で、イラクやアラブ、イスラム社会の中に「憎悪」や「反感」を煽っていき、さらなる「報復」を引き出す原因となります。双方の力関係が対等ならば、あるいはそれを仲裁するシステムがあれば、交渉や対話という道がまず考えられます。しかし、超大国アメリカのユニラテラリズムは、その道を閉ざし、あくまで力で解決しようとします。この非対称性の中で、報復は「テロ」というかたちをとることになります。国家のする戦争と違って、テロは犯罪です。アメリカの攻撃の是否が議論されることはあっても、テロは前提として悪であり、せいぜい同情や共感に止まります。だからこそ、攻撃を正当化するため、テロが必要なのです。

 このことは、ほとんどアメリカの援助で成り立っているイスラエルとパレスチナの紛争でも顕著に表れています。非対照的な力関係における報復合戦の中で、明らかに子どもが標的になっています。イスラエルでは、自爆テロの巻き添えで子どもが死ぬと、パレスチナでも子どもが死なないと世論が納得しないと言われますが、それだけでなく、憎悪を煽り、テロを誘発し、徹底的に叩き潰す口実をつくるために、人々の感情に訴える子どもの犠牲は格好の材料なのです。そして言うまでもなく、ユダヤ資本を筆頭に、世界の情報を支配している力の構造があるわけです。このような構造的な視点から一つ一つの原因を掘り下げることなく、一部の権力に支配された一面的な情報によって情緒的に振り回されている限り、紛争地の子どもたちのいのちは一層危険に晒されるのです。

 そしてもう一点、イラクの子どもたちは12年前の湾岸戦争後の「経済制裁」によって大きなダメージを受けてきたことです。実際、戦争の直接被害よりも、経済制裁により医薬品が入らなかったりしたことで、本来なら当然治る病気で死んでいった子どもの方が圧倒的に多かったのです。日本においても、当時自衛隊の派遣を中心にイラク攻撃の是否が国会でも大問題になりましたが、経済制裁についてはほとんど議論もなく乗っかりました。見えにくく、絵になりにくく、そして情報を支配する側が見せないことで、私たちが現実を見過ごし、子どもの加害者になっていることを知るべきです。

 最後に一つ付け加えたいことは、米軍が前回も含めイラクで使用した劣化ウラン弾に関してです。何万年にもわたり放射能汚染を残し、重大な健康被害を及ぼす物質が、イラク国内にばら撒かれました。戦場の子どもたちは小遣い稼ぎのために弾丸などの金属を集めて被曝します。このような核兵器の使用を公言する攻撃を支持し、その原料となる劣化ウランを原子力発電所の廃棄物として米国企業に引き取らせている日本の国民として、子どもたちの未来に大きな責任を感じています。

大河内秀人(パレスチナ子どものキャンペーン常務理事)
2003/4/8
「唯我独尊」を取り返せ!
 4月8日は釈尊生誕を祝う「花まつり」です。今から2500年前、ヒマラヤの麓、ルンビニーの花園で生まれたお釈迦さまは、すぐに7歩歩いて「天上天下唯我独尊」とおっしゃったと伝えられています。
 もちろんこれは、釈尊の偉大さ、生誕の意義をあらわす伝説ですが、この「唯我独尊」という言葉は、今、まさに、ブッシュ・アメリカ帝国に体現されるような独善的な意味として使われています。しかし本来は「私だけが尊い」ではなく、「世界にも歴史にもたった一人の自分だから尊い」と受け止めるべきです。原典や文法上の解釈はともかく、カースト制の中で平等と生命尊重を説いたブッダの真意はそこにあります。深く広い縁に支えられ、果てしない可能性をもち、かけがえのない一人のいのちの尊さを自覚し認め合う、まさに「人権宣言」に他なりません。
 どこに生まれようと、どんな人種であろうと、男であろうと女であろうと、子どもであろうと大人であろうと、障害者であろうと健常者であろうと、すべての人のいのちは平等で尊ばれなくてはいけないということは、釈尊に限らず、他の偉大な教祖や思想家に限らず、むしろ差別され抑圧された人々の中でずっと持ちつづけられてきた願いです。それが、声も出せずに押し潰されてきた人々の犠牲の上に、やっと50年程前に「世界人権宣」として国連で採択され世界のルールになったのです。
 釈尊は、自己の「貪り」「怒り」「無知」との格闘の末、35歳でこの「真実」を覚りとして獲得しました。そして生来強欲で暴力に訴えずにはいられない愚かな者が、他者や自然と折り合い、平安に意義ある命を全うするために、その煩悩を抑制し、深い悲しみから搾り出された智慧と慈悲を実践する社会をめざし「僧伽=サンガ」を形成していきました。
 私たちの社会も、抑圧されるいのちへの共感と収奪した側の反省の上に少しずつ少しずつ「力」の側から「苦しみ」の側へ、発想の基点が移ることで、だれもが安心して暮らせる世の中に近づくことができるのです。日本の近代において、みんなが市民として社会参加して生きることができるようになったことを考えても、明治に選挙制度が始まり、身分や富や男女の制約が徐々に取り払われてきました。もちろん占領や強制連行を含め、何世代も国や地域に尽くし税金を払ってきた在日の人など、制度的に切り捨てられる人たちの問題は尽きません。
 しかし昨今は、人間の本質的な弱さである貪り・怒り・無知を煽られ操られ、社会の弱点として分断と攻撃が露になり、力の支配へと逆行する道を辿り始めています。
 自らのいのちとそれを生かしめるものの尊厳を真正面から受け止め、社会と未来に責任をもって生きる使命をブッダの覚りの中に見る者として今年の釈尊降誕会(ごうたんえ)にあたり、仏教の原点としての「天上天下唯我独尊」をブッシュ一味から取り返し、そこにぶら下がる日本ではなく、本来の意味から共感と反省の上に、憲法の理念を実践する「非戦」の社会を築いていく決意を新たにしています。
2003/4/8
聖誕教会がブッシュらの立入禁止を決定
 今日、4月8日は「花まつり(釈尊降誕会)」です。お釈迦さまは、母親であるマーヤ夫人が故郷の実家に向かう途中のルンビニーの花園で誕生しました。生まれるとすぐに7歩歩いて、天と地を指さし、「天上天下唯我独尊」と発し、この尊者の誕生を神も祝福し、天上の龍の口から甘露の雨が降り注いだという伝説にもとづき、花まつりには誕生仏に甘茶をかけて祝います。
 さて、この日に相応しいかどうかはともかく、ベツレヘムからのニュースをご紹介します。
■ブッシュ、ラムズフェルド、ブレア、ストローは聖誕教会立ち入り禁止
   原文は→ http://globalresearch.ca/articles/NAT304A.html
 イエス・キリスト生誕の地として知られるベツレヘムの聖誕教会は、イラクに対する攻撃を行なっているリーダーへの抗議として、ジョージ・ブッシュ米大統領、ドナルド・ラムズフェルド同国防長官、トニー・ブレア英首相及びジャック・ストロー同外相に対し、キリスト教徒にとって最も重要な聖地の一つである聖誕教会聖堂への立ち入りを禁止する決定を下しました。
 教会区のパナリティウス神父は、「彼らは戦争犯罪者であり子どもたちを殺した張本人だ。しかるに生誕教会として、彼らに対し神聖なる聖堂への立ち入りを永遠に禁止する」と語り、正教協会によって組織された大規模な抗議デモの折、聖誕教会前でこの決定を公表しました。
 ブッシュ大統領は「敬虔なクリスチャン」と自認しているようですが、その「ご本山」からの決定をどう受け止めているのでしょうか。もはや懺悔すら受け容れてもらえない、暴走える子羊の未来を案じて、、、、、、合掌